だだもれ

2015年05月31日

弟に状況確認。 体重は増加傾向。一時57kgまで減ったのが60kgまで回復した。 体脂肪率も横這いもしくは減少傾向。 エアロバイクもだいぶやっているようだし、良かった。 胸の痛みもかなり引いて、左腕も回せるようになったらしい。

ただ、30日の心臓の超音波検査でわずかに弱いと言われたらしい。 ハーセプチンの心毒性が出た可能性もあるが、 元々糖尿なので心機能が弱っている可能性もある。 あるいはその両方が合わさった結果かもしれない。 一月後に再検査らしい。一時速かった脈拍は正常化したようなのだが、不安だ。 しかし今すぐできることはないし、ハーセプチンの心毒性なのであれば 中止すれば治るらしい。油断は禁物だが、今は放置だろう。

セレスタミンという薬を皮膚科から処方されて飲んでいることが 最近わかった。マジ早く言えよ。調べてみたら、 抗ヒスタミン剤とステロイドの合剤だ。ステロイドかよ。 てっきり単なる抗ヒスタミン剤かと思ったわ。 糖尿病患者に内服ステロイドって大丈夫なのか? ステロイドの副作用と言えば、リンパ球減少、それに血糖上昇だ。 糖尿病持ちの癌患者には二重の意味で出しちゃダメな薬じゃないの? 抗ヒスタミン剤と、外用ステロイドにしてもらうべきだろう。 手なら吸収率も低いのでリンデロンくらいでも大丈夫なはず。 これでリンパ球増えたらいいなあ。

試しにセレスタミンをやめてみたら、痒みが増したらしい。 やはりステロイドが効いていたか。 せめて外用ステロイドにしたいが、とりわけひどい手の痒みをどうにかしないと まともに眠れないので、内服でないと抑えられないならやむを得ない。 つうか、アンテベート入りのアズノール軟膏でも歯が立たなかったよな確か。 それでゴム手袋して閉鎖してても痒みが引かなかったわけで、 塗り薬だけではどうにもならない可能性が高い。 手の皮膚が固くなって一部破けたりしている状況だ。 ああ、シノンのアレね、という感じに想像がつく。 さてどうやって治すか。寝る時に濡れ手にステロイド/保湿剤+手袋、 というので改善するか試したいところだな。とにかく傷を治さんと。 今痒いのは細かい傷のせいだろう。皮膚が肥厚して割れてるわけだから。 一緒に暮らしてればケアがまともかチェックできるのだが、 離れて暮らしているのでそうも行かん。 しつこく言葉で説明するしかない。

弟と電話で作戦会議。 Dupan2が増えているようなら、とにかくセカンドオピニオンを聞いてみたい、 と言うつもりらしい。 あとはCTをやっておくべきだろう。 Dupan2が増えていてCTで増大していれば、肝臓に犯人がいる可能性が高い。 局所治療を考えるべきだ。 Dupan2が増えていてCTが変化なしもしくは縮小であれば、 肝臓以外に犯人がいる可能性が高い。PETはやっておいていいだろうが、 他に見つかったところで結局効く抗癌剤を探さないといけないことに変わりはないので、 PETはそれほど重要ではない。脳でない限りは、だが。 Dupan2が増えていない場合、もうしばらくは様子見できると言えるが、 CTで増大していればやはり局所治療を考えないといけなくなる。 Dupan2が増えておらずCTで変化なしもしくは縮小、というのが理想のケース。

まとめると、Dupan2とCT。セカオピ行きたいと言うこと。 セレスタミンをどうにかすること。以上3点かな。

「産婦人科診療ガイドライン産科編 2014」を念のため買っておこうと思ったのだが、 どこも品切れ。PDFは公開されているが印刷禁止設定。 電子書籍版はあるが、紙バージョンを買った人だけが見られる仕様。 仕方ないので関係しそうな所だけスクショ。

こんな時に4kモニタがあれば綺麗に印刷できるのかもしれん。 もしかして、印刷禁止のPDFでスクショ印刷したら法に触れたりするのか? よくわからんな。

またひつじこを怒らせた。私には至らない点が多い。 あるいは人間として壊れているのだろう。

ひつじこ母が明らかに太っている。 それなり以上の強度で糖質制限やってても太るケースがあるのか、 あるいは、隠れた糖質があるのか。 運動強度が糖質制限前後でそれほど変わったとは思えず、 運動量が減ったという可能性は低い。 摂取カロリー量が増えたから太った、というのが一番ありそうな理屈だ。 蛋白質からの糖新生で脂肪合成しているか、 食べた脂質がそのまま体脂肪になっているのか。 生活の実態を観察できれば原因と対処もわかるだろうが、 これまた離れているので簡単ではない。 あまり味付けが変わってないのがヒントかもしれないな。 糖質をカットしていれば、自然に甘味への依存度は下がっていくはずなのだ。 そのへんに問題がある気がする。味覚に障害があるのが効いてるんだろう。 先に漢方でもなんでも試して嗅覚の問題をどうにかした方がいい気はするが、 連れていくのも大変だし、やるとなれば10万くらいはお金がかかることを 覚悟せねばならない。それでも治るかはわからない。到底勧められん。

2015年05月28日

日常用ズボンが1つだけになった。通販で買ったチノパン2つが両方とも 破れてしまい、窮屈で短いのであまり使わずにいた西友のズボンが残ったわけだ。 乾燥までやってしまえば夜のうちに洗濯は終わるので、 夜に洗濯すればはく物がなくなることはない。 しかし、洗濯には風呂の湯を使う方が落ちが良く、 そうすると風呂直後の夕方に回すことになる。 その後にもう一度出勤するので、ズボンを洗えない。 買わないとダメだが、買うヒマがない。

下着、Tシャツ、靴下などもかなり枯渇気味。 金を惜しんでいるのでなく、単に買いに行くヒマがない。 ユニクロ通販で適当に買う、という手もあるが、 ユニクロは以前ほど品質が良くない印象があっていまいち使う気になれないでいる。

ほぼ全部の日常服がとっくに耐用年数を過ぎているので、 全部捨てて買い直した方がいい気はする。 ワセリンを落とし切れずどれも灰色だし。

ひつじこはまだまだつわり。そろそろ快方に向かってはくれないものか。 前回は12週には明らかな改善があった。悪化が止まったのはいつだっただろう。

sannetのクレジットカード問題。もしかしたら6/11に このサイトがいきなり消えるかもしれない。

2015年05月27日

Cのライブラリ作った。.cや.cppが複数あるとリンクエラーこくな。 libなしのインクルードだけで使えるようにすることと、Cでも使えるようにすることを 両立したためにそうなっている。 .cppの時にはinlineが有効になるように細工するか。Cで使うならファイル一個からしか インクルードしちゃだめよ、ということで。

マネジメントについてメモ書き的な文章を書いている。 ここらでまとめとかないとダメだ。その上で、 人にも理解してほしいことを抜き出してパワポにでもまとめよう。 なんつうか、仕事の根本的なところをもうちょっと共有しないといかん気がする。 下手にやると空回りする説教になるので諸刃の剣なのだが、 私が仕事をどう考えていて、どういうふうに進めたいのかは理解してもらった方が話が早い。

「チア男子!!」のこと。 ひつじこがああいう世界にいたらしいというのがわかってよかった。 何を好んであんなに過酷で危険なことをやるのだろうかと 正直思うが、そういう場所に入ってしまえばそれが当たり前になるのはよくわかる。 部活やサークルで無駄に真剣な議論をしたりするのと同じだろう。 若いうちにそういう経験をしておくことは後々生きると思うし、 そもそも視野なんて狭い方が楽しいに決まっている。 いろいろいさかいが起きたりして大変だが、それも学びになるし、思い出にもなる。 私はいさかいを起こす方だったから、起こされた方がたまったものでは なかったかもしれないが。

私はスポーツを応援する、とかいうこと自体がよくわかっていないので、 たぶんいろいろと共有できてないと思う。 スポーツそのものに思い入れが薄いし、 団体スポーツには抵抗感すらある。 会社や戦争を組織でやるのはわかるんだが、 楽しみのためにやることでまで集団への責任みたいなものを負うのは 嫌だなあと思ってしまう。そんな怖い思いをなぜ趣味でせねばならんのか。 しかしまあ、漫画サークルみたいなものも似たようなものか。 単に漫画を描きたいなら一人で描いていればいいだけのことだからな。 好き好んでサークルに入るのは何故だ、という話になる。 単に私が体を動かすことを苦手としすぎているだけのことだろう。 ひつじこは運動得意だからな。

これ読んでると、チアは選ばれた人間にしかできないスポーツとしか思えない。 全員がクルクル後方転回できることが前提なわけだろ? 才能のあるキャラを見ると自分でもできるとは思えないし、 才能のないキャラがあっという間にできるようになるのを見ると、 そんなの絶対無理だと思ってしまう。 単に私がスポーツ苦手すぎてこういう世界観に耐えられないだけなのかもしれんけど。 そういう人にも親近感をもたせるためにデブが配置してあるのだろうけど、 このデブは眩しすぎて親近感なんて沸くはずもない。 そんな努力できない。

小説のキャラってこんなに漫画っぽいものだったか? デブと秀才と関西弁、変なヤンキー、ショタ、中国人、 みたいなラインナップで、すごく漫画っぽい。 変な口調のキャラまでいて、もうちょっと普通でいいんじゃないかと思う。

これ漫画にしたら何をやっているかもわかりやすくなるし、 技術の解説図なんかも入れられて、やりたくなる感じに仕上げられる気もする。 しかし、漫画にすることで失われるものもあって、 ひつじこの感想を聞くに、それこそがこの小説の価値だろう。 チアがどんなものか知りたければyoutubeで見れば済むわけで、 つまり何をしているのかがよくわからないのはさしたる問題ではない。 この世界観は小説の方が伝わるな。

2015年05月26日

プログラマの研修を見学に行った。 Sunabaを使ってもらったのだが、 その後Cに移る時に適当なライブラリがないのが困りそう。 絵も音も出ないからだ。 組み込みが簡単なライブラリを何かしら用意して、 Sunabaと大差ない簡単さで絵と音を出せるようにしたらいいんじゃなかろうか。

ゲーム本の序盤のライブラリがだいたいそれなんだけどな。 点を塗る関数、垂直同期待ちする関数、入力取得する関数、 といったものがあればいいだけのことだ。 小さなCのライブラリにして、インクルードするだけで使えるようにヘッダ実装にしてやればいい。 1ファイルが望ましいな。

2015年05月25日

福島。Dupan2の上昇を告げたが、CEAが1ヶ月で44.9→20.7と減ったこともあって様子見な雰囲気。 CTも月1回はやりすぎという考え。 主治医との関係は保ちたいし、体調も上向いているので、ここは急がない方向で。 今日やけに忙しそうだったし。 来週今日のDupan2が出るので、 それが上がっていることが確認できた段階で手を打たざるを得ないだろう。 一つでも上がる腫瘍マーカーがあれば、それは勢いを削げない細胞集団がいるということを意味する。 なんにせよ、他のクリニックで測った値では、 それで即座に対処する、というわけには行かないようだ。 やはり自費診療クリニックを併設しているような所の方がこういう点では有利なのだろう。

土曜に下の弟にも銀座のクリニックのセミナーを受けてもらった。 終わった頃に合流して少しだけ先生に話を聞けたが、 やはり一度連れて行った方がいいなという印象。 最近はハーセプチンは使わないらしい。使わなくても同じ程度に抑えることができるそうだ。 「癌の多様性に対処する」という考え方でどうやって抗癌剤を選ぶのかは興味がある。 しかしまあ、来週までは待とう。問題のDupan-2も下がり始めるかもしれない。 それならハーセプチンが効いている間に体力増強した方がいいだろう。 連続して下がり画像でも問題がないならハーセプチンの減量も考えられる。 癌を殺しすぎてはいけない気がするからな。 細菌と違って耐性がつく原因は耐性を持った奴が増えるケースしかない。 耐性遺伝子をバラまいたりはせんはずだ。 それに、頻繁な移動は体力も気力を消耗する。銀座をブラつくのが楽しいタイプの人間なら ストレス解消になっていいかもしれんが、何せ私の弟だし銀座を楽しむのは無理だ。 地元で済ませられる限りは済ませた方がいい。

久しぶりにケンタッキー食ったが、油が良くないな。酸化してた。 肉を国産化したらしいが、それより油の方が重要だと思うなあ。

弟の活動意欲が増してきたが、ジムに通うのはまだ難しい。 そこで、自転車っぽいトレーニング機器を導入することにした。 夜ヨドバシに物を見に行くつもりだったがオタマを寝かせている間に私も寝てしまい、 ギリギリ間に合わない時間に。ネットで物見ずに買って大丈夫だろか。 使う気にならないものでは無意味だし。

帰りに漢方クリニックに寄ろうと思ったが、間違って辿りつけない時間に予約を入れてしまい、 弟に連絡してキャンセルしてもらった。バスに乗っていたので電話できなかったのだ。 より遅い時間なら空いていたが、 ひつじこが授業参観で疲れているので帰りが遅くなるのは辛い。 なので今回は話はせずに薬の追加だけをおねがいする感じで。 今の薬は補薬中心でとにかく元気をつけるものだが、 弟の状態が上向きつつあることもあって、そろそろ瀉薬の比重を増した方が いいかもしれない。

低価格フィットネスバイクはアルインコというメーカーが支配的なようだな。 弟に継続的にやってもらうのに必要なことは、 何よりも簡便なスコアが出ることだ。距離でもいいしカロリーでもいいが、 ペダルの重さ、時間、回転数等々を加味した「運動量を反映した数値」 が何かしらポンと出ることが重要になる。 それが日々増えていくことに意味があるからだ。 24時間ごとに集計して自動で蓄積してくれると良い。メモするのを忘れても問題ない。

心拍数見つつ勝手に負荷を調整してくれたりもするのか。体脂肪率測定がついてる機種もあるが、 体重測れないので中途半端だな。

連続使用時間というものがあるのか。基本的な作りがちゃちいと短くなる、ということだろう。 アルインコのは安いが全部30分だ。DAIKOUのは60分だが、値が張るし、 表示機能が古臭い。ヤマトヒューマンとフジモリの安物は連続使用時間が書かれていない。 モノがいいから大丈夫なのかもしれないし、単に記載がないだけかもしれない。 フジモリのは後者だろうな。高い奴には記載がある。

アルインコでいいな。30分というのは製品寿命を保証できる範囲であって、 ガン無視しても壊れるのが早まるだけのことだ。半年保てばおそらく目的は達する。 なので不自然なほど安いAFB6214に決定。送りつけた。

実家で余っていた「ほうとう」をもらってきた。もらったらしい。捨てるくらいのつもりでいたが、 ひつじこが食べたがっている。今食ったら絶対吐くぞ。つわりが明けるであろう 12週以降まで待った方がいいんじゃないかな。賞味期限は7/13だ。12週は過ぎる。

2015年05月24日

ひつじこを休ませるべくオタマとシノンを自転車に乗せて遠出。 川沿いを1号線まで行って渡り、新川通りを通って産業道路に出て帰るという 無駄に長いコース。新川通りが思ったより南に曲がっていたせいだ。 17kmくらい。途中府中街道沿いの細長い公園で結構遊んだりしたので、 3時間半くらい外にいたことになる。朝7時に出たので、店は全くやっていない。 さいか屋閉店に巻きこまれて閉まる寸前の川崎カルディが10%引きセール中のようなのだが、 開店15分前に通ったので寄らずに帰ってきた。

ゼルダ、砂の所に行ってしばらく進んだくらい。本当すごいなこの仕掛け。 何回か謎解きで「これ解けるオレ天才だろ」と思ったが、 そう思うような仕掛けを作った人こそが天才なのである。 一体どうやって作るんだ。思いつく所もさることながら、作り込みやデバッグの手間を考えると とてもじゃないが自分でやれる気がしない。 小規模なメインプログラム+大量のスクリプト、 という今風の作りで作れるゲームにまるで見えないんだが、一体どうやってるんだろう。

プラスモイストDCは便利だが、汁が多いと吸い切れない。やはり汁があまり出ない湿疹用だな。 出血が多いケースに備えるべく、プラスモイストPと、ヘモスタパットを買っておいた。 これで次からはマシにやれる。こんなに出血する怪我をしないよう予防するのが一番大切だが。

シノンの怪我。 傷の深さはかなり浅くなってきていて、肉の修復はほぼほぼ終わっているように見える。 炎症を起こす兆しもみえない。 しかし、まだ傷に触れたプラスモイストが赤くはなるので、上皮化は終わってない。 上皮細胞は周辺部から中央まで移動してくるにはもう少し時間がかかるのだろう。 気長に待つ他ない。それより、手薄になっている足の湿疹のケアの方が問題だな。 暑くなったせいで靴下を脱ぎたがるのが厄介だ。 脱げば当然掻く。できるだけ涼しくしておくと共に、 抜いでいる間は頻繁にワセリンを塗る他ないだろう。 ワセリンは多めに塗って、その後拭う方がいいはずだ。

寝る前に身体が熱くなってかゆみが増すのが厄介の原因か。 熱くならないようにすることと、かゆみが増さないようにすることを 一緒にやれば予防できるかもしれない。 黄蓮解毒湯+十味敗毒湯ってのはどうだろうか。 十味敗毒湯の川キュウの温め効果を打ち消す程度には黄蓮解毒湯がいるだろうな。

ひつじこのつわりはまだ明けない。 半夏は3-5gくらいで推移している。紫蘇葉は風邪の気配がある時は増量。 紫蘇と陳皮とショウガは所詮食品だし、多少大目に入れても問題ないだろう。 ショウガはだいたい12-15gくらいで大雑把。

最近、私も痒い。便秘なのもあるよなあ。大黄単体で買っておこうか。 センナで十分な気もするが。

2015年05月22日

九州二回目。決定的に書けない人はほとんどいない。しかし、すさまじく書ける人もいない。 あと、あまり話しかけられない。授業が終わった後残ってやってる人がいない。 これはいかんな。授業がウケてないと考えるべきだろう。 時代が変わったのか、学生の趣味がそうだというだけか、 あるいは私が年を取って年齢差が開いたためか、 それとも私のしゃべりが例年よりつまらんのか。

何にせよ教え方を根本的に変えた方がいい気がする。 Sunabaでは言語仕様が大きすぎて3回の授業でモノにするには複雑すぎる。 まず変数のスコープが絶望的に難しい。 そしてメモリを経由して変数を教えることに時間がかかりすぎる。 でも具体的にどんな言語にすればSunabaよりも授業に向いたものになるかがわからんなあ。

やっぱりシノンのダメになった皮膚はまだ取らなくて良かったな。 感染はそれほど恐れなくていいし、周囲が赤みを帯びたのを確認してから 除いてもたぶん間に合う。あとゲンタシンはなしにしよう。 耐性菌を利することになる。ただし流水で菌を押し流す処置は入念にやる。

2015年05月21日

腫瘍マーカーDUPAN2の結果が出た。374。1ヶ月前から倍増している。 CEAは落ちているので、CEAを出す癌細胞は減っていると考えていいだろう。 しかし、DUPAN2を出す癌細胞は減るどころか増えているようだ。 それは肝転移なのか、それとも、別の何かなのか。

まだ4/27の結果をもらっていないことを思い出した。 もし4/27の段階でDUPAN2が同程度以上に高かったのであれば、 ハーセプチンが効かないと判断するのは時期尚早ということになる。 しかし、200かそこらだったのであれば、ハーセプチンを投入したにも 関わらず倍増したということになる。そして、その公算が高い。 なにせ4/21には173しかなかったのだ。たった6日間で400や500になるとは思えない。

CEAは減るがDUPAN2は増える。そんなことが起こるとしたら、 CEAを出す細胞とDUPAN2を出す細胞が別である時だ。 両方とも肝臓にいるのであればまだいいが、 全く別のものが出てきた可能性もある。 あそこのCT肝臓以外も見てるのかなあ。 仮に見ていたとしても、腹部しかやってなかったはずで、 頭部や胸部だったら見つかりようがない。 それにしても、デジタル管理でないということは、 フィルムに焼いた限られたスライスしか見られないということだよな? これは癌を検索する上ではかなりマズい。 設備の不利はこういう時に効いてくるんじゃないかなあ。

HbA1cが一ヶ月で2も落ちたなら、同じ生活をしていれば次の1ヶ月も1近くは落ちる。 でもそれでも7くらいか。SU剤やDPP4阻害剤付きなら5台までは落としたいだろうなあ。 それなしで7なら、とりあえずは悪くないだろうけど。 友達の話。

合併症だけが問題なら薬の力を借りてHbA1cを6台まで落とせば、 それでおおよそ問題ないんだろうと思う。しかし、 薬を飲み続けるのも面倒だし、薬で食後高血糖は完全には防げない。 食後の高血糖は寿命を縮める。さらに薬で下げると低血糖が来て厄介だ。 そして何よりも、もし本当にインスリンに毒性があるのであれば、 長期的にはそれが寿命を縮めることになる。癌化もしやすかろう。 薬抜きで安定して5台まで落とすのが理想なんだろう。 しかしこれを達成するには、 どれくらいインスリン分泌能が残っているかにもよるが、 糖質は全カットに近い状態を要求される。 さすがにそれは人として無理、ということであれば、 SGLT2阻害薬とメトホルミン、それにグルコシダーゼ阻害薬、 といったインスリンを出させない薬を飲み続けていくことになるのだろうと思う。 1ヶ月分出してもらって隔日服用で2ヶ月持たせれば、 病院に行くのは二月に一度になる。そのへんが落とし所だろうか。 何にせよ、一旦体脂肪率を15%以下まで落として インスリン抵抗性を消しておく必要があるだろうな。 一旦落としてしまえば、あとは太らなければいいだけだ。

ひつじこ父は中性脂肪もコレステロールも高くなく、血糖だけが高い。 薬なしでHbA1c6.1、というのは相当にがんばっている値なのだが、 おそらくは食後血糖が結構な高さになっているはずで、まだ健康的とは言えない。 体脂肪率が25%ほどあるので、これを20%まで下げれば インスリン抵抗性が落ちてもうちょっと落ちるだろう。 いつも風呂上がりに測定しているので、それなら17%だな。 糖質制限の強度をこれ以上上げるのは文化的にも難しいので、 体脂肪を燃やす方向で進めていかないといけない。 SGLT2阻害薬+メトホルミンで減量のサポートをしたいところだが、 常識的な内科医には出してもらえないだろう。何か手を考えないといけない。

シノン手当て。ダメになった皮膚がベロンとくっついているが、すぐズレる。 これ、くっつかないよなあ。 血流はないので、取ってしまってもおそらく痛くない。 しかし本当に痛くないかはわからない。 また、ダメになっているというのは素人判断で、 実はまだくっつくかもしれないという可能性もある。 しかし、ダメになっているのであれば、それはただの死んだ皮膚であり、 細菌の温床になり、化膿の原因になるかもしれない。 自分の経験でも、取れる皮膚を取らずに閉鎖すると腫れることが多かった。 しかし今のところ化膿の兆し (膿っぽいものがあって、赤く腫れていて、熱を持って、痛む)はなく、 まだ置いておいてもいい気はする。 迷ったが、取ってしまうことにした。もし腫れたら絶対痛いし、 こんなズレズレの皮膚がくっつくとも思えない。

その手当てに先立って、夕方たまたま道で医師に会った。 「どう?」と聞かれたので、 「皮膚取れちゃいそうなんですが、大丈夫でしょうか」と言ったら、 「どっちでもいいけど、サックはめといて」と言われた。 取れても取れなくてもいいのだろう。 どっちでもいいなら思うようにやってもひどいことにはなるまい。 なお、その医師的には、化膿はゲンタシンで抑えられるし、 くっつけばめっけもんだから無理に取るな、ということだと思う。 あるいは、その皮膚が保護材的になって触ってもあまり痛くないかもしれない。 しかし、ゲンタシンが殺せるのは接している所だけで、 死んだ皮膚と肉の間に入りこんだ菌は殺せない。ヌクヌクと育って化膿させるだろう。 水疱の皮ならばはがす方が治るのが速いと夏井医師が書いていた。 それに近い状況に見える。

今日も三黄瀉心湯。0.5gに減量。出血は昨日に比べれば大したことはないが、 もしズキンズキン痛いようだとかわいそうなので、念のため。 止血した後は血流がいい方が治りが速かろうから、明日からはいらないだろうな。

夏井サイトの症例を眺めた。傷写真は苦手だが仕方ない。 うーん。まだあの皮膚は取らなくて良かったか。 大抵は感染の前に壊死して黒くなるっぽいから、黒くなってから切り取ればいいっぽい。 あれはたぶんくっつかないが、感染さえしないのであれば、そこにあっても害はない。 学んだ。

この症例(傷写真注意)が近いな。こんなにひどくないが。 中身が盛り上がって形が戻るのに1週間、皮膚がそこそこ治るのに3週間 といったところか。血が止まればもっと簡単な巻き方にできるから、 明後日くらいには今のグルグル巻き状態は終わりにできそうだ。 この例のように深く牙が刺さった場所とかはないから、2週間くらいで いい感じになるんじゃないかと期待したい。

皮膚がごっそりえぐれた場合、再生には時間がかかる。 なぜかと言えば、皮膚の表面と内側では細胞に互換性がないからだ。 毛穴の深さより浅い傷であれば、毛穴の底に表面の細胞がいるので、 そこから復活できる。しかし毛穴より深い傷だと、そこには表面の細胞はいない。 内側の細胞は表面にはなれず、 傷の周囲から表面の細胞が移動してこないといけない。だから時間がかかる。 この場合に治る時間は、傷の周辺から中心までの距離が大きいほど遅くなる。 ただし、中身の部分は多少厚くてもそこに中身の細胞がいるので、 分裂して治る。ちょっとギョッとする深さでも、肉が盛り上がって治るのは速いっぽい。

なんで私こんなに医者ごっこしてんだろ。毎度怖くてたまらない。何もかも医者に任せたい。 だが、任せられる医者がいつでも近くにいるわけもない。 あからさまに救急車を呼ぶレベルなら簡単だが、 そこまで行かないが家では手に負えない、というレベルの怪我の方がずっと多いのだ。

明後日の朝に傷を洗うが、せっかくだから写真撮っとくか。 万が一まずいことになった時に医者に見せた方がいいし、 今後のための資料にもなる。今日撮っておけば良かった。

2015年05月19日

休眠療法を勧める段階でインチキ、とまで言われる休眠療法だが、 何がどういけないのだろうか。 人によって一番良く効く量が違うので、少し時間が無駄にはなるが、 その量を探してみよう、というだけのことだ。 これがまずいとしたら、無駄になる時間の価値が大きすぎるか、 そもそも丁度いい量を探すことに意味がないかのいずれかだろう。 しかし前者は、再発や転移であれば早期発見にさしたる意味はない、 と主流派の腫瘍内科医師が言っているわけで否定される。 後者は最適な量が皆同じだということになれば治験でやった量が最適という ことになるが、さすがにそこまで言ってはいない。

弟。ハーセプチンが効いているようだ。 ハーセプチンの20日後の腫瘍マーカーが3.8で、その一ヶ月前が5.0だ。 あとは、いかに維持しつつ体力を回復さらには増進させるか、 ということになる。 薬はいつか効かなくなるのであって、薬が効くうちに 自前の免疫で癌を退けられるようにしておかねばならない。 そんなことが可能なのか?ということはひとまずおこう。 可能である、という仮定でやれるだけのことをするしかない。

問題は、状況を維持できる範囲でどこまで抗癌剤を減らせるかだ。 倦怠感と悪心を抑えないと食べるにも運動するにも辛い。 さしあたって、ゼローダを隔日1200mgから毎日600mgに 変えて試してみることはできるかもしれない。総量は減らないが、 ピーク時の血中濃度は下がる。 でもたぶん薬が合ってないんじゃないかなあ。

肝臓はどこかのタイミングで局所治療をすべきだろうな。 薬では細胞数をゼロにできないが、血管に詰め物をして酸欠に陥れたり、 電極を刺して焼いたりすればその場所はゼロにできる。 そうすれば出てくるとしても別の場所からになる。 もぐら叩きにはなるが、体力を損ねずにもぐらを叩ければそれでいいのだ。 全身の微小転移を薬で叩きながら、肉眼で見えるサイズのものは 局所療法で叩く。肝転移を叩く手段として一番ダメージが小さいのは何だろう。 放射線かなあという気はするのだが。

糖尿病の判定基準。空腹時血糖126以上、 75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)で2時間後血糖値200以上、 あるいはいつでもいいから血糖値200以上。これらのうち一つでも満たせば、再検査。 それでも満たせば糖尿病。HbA1c6.5以上であれば再検査なしで糖尿病。 妊娠糖尿病は基準が別で、空腹時血糖92以上、75gOGTTで1時間後180以上、 2時間後153以上、 のいずれかで糖尿病。 ひつじこを診る医師がいきなりOGTTをやらせようとするのは、 糖尿病の診断でなく、妊娠糖尿病の診断をしようとしているからだ。 現在のガイドラインでは、妊娠糖尿病の診断にHbA1cは使っていない。 前回2時間後で200超えだった以上、今回も同じだろう。 OGTTをやればほとんど確実に糖尿病判定されると思っていい。

でも「糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告」には、 「随時血糖値検査を行い、100を超えたらOGTT」とあるな。 そうしてくれるならひつじこは引っかからない。 しかし2014年のガイドラインには26週ごろに 50gブドウ糖を食べて測る試験(50gGCT)をすべきとある。 問題はこっちだな。75gOGTTと同様に「3日糖質食え」みたいな条件があるんだろうか。

2015年05月18日

今週は福島行かない。結果が出ておらず、 副作用も耐えられる範囲であることを鑑み、 前回と同量でオキサリを入れる感じで行こう、という話だけ弟と電話でした。 吐き気については、薬をもらって緩和する方向で。 普通は吐き気止めくらい飲むからな。その上でグレード0-1なわけで、 薬なしでグレード1なら軽いと言っていい。

例の本の著者について調べたところ、 とある訴訟がみつかった。 この本は元々がん患者向けの雑誌の記事だったらしいのだが、 その記事を抗癌剤担当医が自分のクリニックに転載していたようだ。 被告は中野区のクリニックとあるが、 片岡達治氏を顧問に迎えていた陳瑞東クリニックは赤坂にある。 別のクリニックかと思ったが、どうやら元は中野にあったようである。 院長の癌研究会附属病院婦人科副部長という肩書も一致するので間違いなかろう。

この人は放射線を当てた後に発覚した転移を抗癌剤でつぶせている。 画像的になくなっただけなので本当に消えたとは思えないが、許容できる副作用で そこまで行けたならばそれは大したものだ。 また、2007年に1年間再発予防で抗癌剤をやっているが、 2009年の出版までは再発していなかったのであれば、これも大した成果と言える。 しかし、血管から抗癌剤が漏れて辛い思いをしたともあるし、 抗癌剤の副作用もそれなりにはあったようだ。 低用量であれば副作用は軽い、というのが休眠療法クリニックの謳い文句だが、 それは標準量入れた時の副作用を見ている医師から見ての話であって、 患者が軽いと感じるかは別問題だ。 この人は標準量でやったことは一度もなく、そういう人は副作用を重く感じるだろう。 標準でやった後であれば屁でもないと感じるのかもしれないが。

もっとも、弟のように、標準で屁でもなかったのに、 低用量で副作用をキツいと感じることもある。 二度の手術で体力が落ちていることがそれだけ重大だということか、 あるいは副作用対策の手厚さの差か。 DCFをやった時にはイメンドがあった。他にも何かあっただろう。 今回はほとんど何もない。

有名な腫瘍内科の人が標準治療は最高の治療だと言っている。 しかし、同じ人が、再発や転移が出た時には慌てて治療を始めてもいいことはない、 とも言っている。これは矛盾ではないのか。 再発を早く発見してさっさと治療を始めても、 ずいぶん経ってから見つかって治療を始めても余命に違いがないとしたら、 治療は無意味ということになる。また、治療の目的が症状の緩和あるいは 生活の質の改善なのであれば、生活の質を落とさない範囲で 抗癌剤をやるという選択肢は当然あっていいはずである。 しかし、勝手に減量してはダメで、 しっかり副作用対策をした上で標準量をつっこむことを 優先すべき、という意見は曲げない。何かおかしくないか。

弟の体調で一番ヤバいのは倦怠感だな。ダルさ。 これが強いと何もやる気にならず、弱る一方となる。 精神的なものなのか肉体的なものなのかもよくわからないが、 区別しても仕方なかろう。 運動でストレスを吹き飛ばしてほしいところだが、 その運動がしんどいのだから困ってしまう。どうしたもんかなあ。

2015年05月17日

ゼルダをちょろちょろ進めている。 オタマはゼルダを見ているのが好きらしく、 シノンが寝ている間はやれる。

火山のところまで行った。橋に爆弾を転がしたくらいまで。 本当良く出来てんなこのゲーム。一体どうやって作るんだこれ。全然わからない。 ただ、すでに何回も数十分以上詰まっていて、 どれくらいの時間で先へ進めるかが全く読めない。 夢中になってやっているとえらい時間になっていてひつじこに怒られる。 昨日はギラヒムと斬り合いながらセーブせずに電源を切った。 寸前でセーブしなかったのでターザンごっこからやり直しになったが、 仕方ない。100%私が悪いからな。 リモコン振っててオタマにぶつけたのも100%私が悪い。

ゲームに夢中になる、ってことがひつじこにはわからんだろうが、 わからん方が普通だろうし、ゲームに夢中になっていい状況でもない。 しかし、夢中になってやれない状況でこんな極上のゲームを遊ぶのは、 冒涜のように思える。時間が空くと何やってたかわからなくなるし、 腕も落ちるから余計に時間がかかってしまう、というのもあるし。 始めると無茶苦茶面白いのだが、それだけに始めるのは気が進まない。 昔だったら体力が限界になる以外の理由では中断しなかった。 会議でもない限りは会社だって行かないだろう。 これはそういうゲームだ。

ただしそれはストレスがないことは意味しない。 方向合わせ、カメラ、意図しない動作発動、 アナログでの動作発動の閾値がよくわからない、 といったあたりが難しい。 方向合わせ、と言うのは、崖からロープに向かって走った時に 方向がズレて奈落の底に落ちるようなことだ。 アナログスティックをわずかに倒せば移動なしで方向転換できるのだが、 ちょっと倒しすぎると移動してしまってえらいことになる。 逆に爆弾を投げる方向を合わせる時には向きを変えずに移動したいことがあるが、 これも難しい。移動すれば向きも変わってしまうからだ。 まあこっちはZ注目でどうにかなる気はする。 次はカメラで、カメラが壁にめりこめないため、狭い所では どうしてもおかしなことになる。壁にめりこんで壁を消してくれた方が ありがたいのだが、そうするゲームは少ない。 いけないものが見えてしまうこともあるだろうし、 特許のような邪魔があるかもしれない。 また、崖付近で急にジャンプしてしまって奈落の底に落ちたことが何度かある。 地形にいろいろ埋めこんであって、「ここでこっち向いて押したらこの動作が発動」 みたいなのがいろいろあるっぽいのだが、意に反して起こることも多い。 1つのボタンが状況に応じて違う役割を負うのは、 動作の種類が多いゲームでは理にかなった設計だと思うのだが、 固定したジャンプボタンがあるようなゲームに比べると手になじむ感じは薄い。 最後はアナログ動作でデジタルな結果をもたらす場合には避けられない問題で、 「どれくらい速く動かしたら剣を振るか?」みたいなことだ。 上に構えておいて、一旦下に下ろしてから上に振り上げよう、 なんて思った時に、下に下ろすつもりが下に剣を振ってることはしょっちゅうある。 ある速度で動作が発動するとしても、場面によってこっちの体感速度は違うので、 「なんでだよ!ゆっくり動かしたじゃん!」 と思ったり「こんなに速く動かしたのになんで発動するんだよ!」 と思ったりする。もしかすると速度差とか加速度とか、 そういうものをうまく使って状況に応じて発動条件を変えているかもしれないが、 それでも思った通りという感じではない。

もっとも、これらはいずれも私が下手なだけ、と言ってしまえばそれまでだし、 実際そうなのだが。方向転換がLRボタンでできたら楽だろうなあと思うが、 それは剣戟と両立しない。つうか、WiiUで出るであろうゼルダは剣戟要素ないんだろな。 あのコントローラを使う価値があるゼルダになるんだろうから。 でも、この剣戟操作は絶対に据置きでしかできない遊びだ。 次の遊びも据置きでしかできない遊びになるならいいが、 そうでないならなくすのは惜しい印象がある。

あと、ロード遅い。家の出入りとか、空でダイビングした時とか。 いろいろやった上でこうなんだろうから仕方ないんだが。 特に家の出入りが遅いと、町を探索するのがおっくうになる。

リモコンを下に向けるのが床に座ってるとやりにくい、ってのもキツいな。 飛んでる時なんかは結構下に向けないといけないのだが、 手首だけでは角度が足りず、上腕まで使わないといけない。 しかし床に座っている状態で上腕を動かすと床に当たるのだ。 椅子に座ればいいんだが、うちには椅子などない。 結局真面目にやる時には立ってやることになる。 立ってやればオタマにぶつかることもなくなるし。

社交的で勉強熱心な人ってまぶしいな。 あのunityで作ってる学生もそういう感じだ。視野を広く持って、人と交流して、 新しいことを常に学ぶ。そんなの正しいに決まってる。 自分が石の下のワラジムシか何かのように思えてくるな。 もう覚えていないが、私も10年くらい前はそうだったのかもしれない。 デザインパターンの本とか読んでたからな。もっとも何一つ身につかなかったが。 あと、社交的ではなかった。

「がん「余命半年」からの生還—患者と家族のための実践マニュアル」を読んだ。 題名はこんなだが、「これやれば治る」的な本ではない。 がん宣告を受けた人間にがんの基本知識を教える本として、結構まともに見える。 ただ、レビューにもあるように、実在の人間なのかが疑わしい。 まず著者の名前で検索しても、この本の著者として以外の情報が出てこない。 年齢すらわからない。一介の患者が出した本のはずだが、 文章は整っていてライターの存在を疑いたくなるし、 そもそもプロの医者6人がコラムを書いているあたり、 一体何者だよ、と思ってしまう。 架空と考えるには描写が細かく、副作用防止の工夫やら、 家族にマッサージしてもらった話やらもあるが、 実話を寄せ集めれば作れるだろうから当てにはならない。 なにせ、CTやMRIの画像もないし、腫瘍マーカーの推移もない。 「腫瘍マーカーが反応しないタイプのがんだった」とのことだが、 本当に一つも反応しなかったのだろうか。 しかし、実在の病院と実在の医師の名前を出しておいて フィクションでした、なんてのはさすがに許されないだろう。 本当の名前は違う名前で、文章はライターが書いたが、実在の人物ではある、 というくらいのことであってほしいとは思う。 なお、この人は例の片岡達治氏に抗癌剤治療を受けたらしい。 時期や、漢方もやっていたことからして、陳瑞東クリニックだろう。 片岡達治で検索すると、このクリニックのページも出てくる。 ただしこのページには今のサイトからはつながっていない。 サーバ上に残っているがリンクは切れている状態で、 今はアミノ酸組成の分析や遺伝子検査などが代わりに行われているようだ。 片岡氏が銀座の別のクリニックに移ったのでやめたのだろう。

片岡氏のコラムもあり、そこには血液検査で抗癌剤を決める方法が少しだけ出ている。 単球が少なければリンパ管の発達が疑われるのでリンパ管にダメージを与える イホマイド、エトポシドが効くかもしれない、みたいな感じだった。 カルボプラチンを含む4種を1/5量で使ったらしい。 抗癌剤治療を数十回やったとあるので、おそらくは毎週だ。 しかし、その量でそんなに副作用キツく出るか?

2015年05月15日

九州大学で講義してきた。飛行機の気圧変化で聴力が落ちて戻らない。 去年もこうだった。風邪気味の状態で飛行機に乗ると必ずこうなる。

耳管というものがある。耳と鼻をつなぐ管だ。 普段は閉まっているが、気圧が変わると開いて両側の気圧を等しく保つ。 さて、私の耳管は昔から働きが悪い。 昔は開けっぱなしになることが多かった。そうなると、 呼吸する度に耳にゴォッと音がし、自分の声がこもって聞こえる。 拳法の練習をしていると高確率で起きたが、なぜかはわからない。 そして最近は逆に閉じっぱなしになることが多い。 閉じっぱなしであっても普段は両側の気圧が変わらないので問題ないのだが、 飛行機に乗ると問題が生じる。 飛行機が上がる時には外の気圧が耳の中の気圧よりも低くなり、 耳の中から空気が抜ける。私の耳管はこの時にはそれなりに動くようで、 耳の中が高圧のままになることはない。 逆に飛行機が下がる時には外の気圧が耳の中の気圧より高くなり、 本来なら耳の中に空気が入る。しかし私の耳管はこの時には開かず、 空気が入らない。結果耳の中は相対的に低圧になり、 鼓膜は常に内側にへこんだ状態になる。 口を閉じ、鼻をつまんで息を吐くことで、顔の中が高圧になって耳管を無理矢理 こじあけることができるのだが、昔よりもずっと高圧にしないと開かず、 あまりやりすぎると脳に血が行かなくなって卒倒しかねない。 そういうわけで、今も聞こえが悪いままだ。

耳管の動きが悪いのは、そのあたりがふくれて動きにくくなっているからだ。 炎症でふくれているか、水が溜まってふくれているか、 細胞が無駄に増殖してふくれているか、といったあたりだろう。 風邪気味の時に症状がきついことを考えると、 おそらくは感染して炎症を起こしているものと思われる。

調べてみると、柴蘇飲というものがこの用途に良く使われる。 小柴胡湯と香蘇散の合方だ。出典は江戸時代の医学書のようで、日本で開発された薬らしい。 生薬は、柴胡、半夏、生姜、黄ゴン、大棗、人参、甘草、香附子、蘇葉、陳皮。 うち消炎剤は柴胡、黄ゴン。それに紫蘇の揮発作用を足した感じだろう。たぶん。 小柴胡湯の錠剤を紫蘇の煎じ汁で飲めばいいのかな。 香附子や陳皮が必要かはわからないが、丁度あるんだし足すか。胃にも良かろ。

しかし、そもそもこうなりやすい素因があるわけだから、そっちを根本的に どうにかしたい気はする。 小さい頃に受動喫煙にさらされると耳管の形成が悪くなることがあると言うが、 その可能性は高そうだ。しょっちゅう後鼻漏してることから考えて 慢性的に副鼻腔が炎症を起こしている可能性もあり、ガッツリそのあたりを 治しておくのがいいのかもしれない。しかし辛夷清肺湯の長期服用はありえんわけで、 やるなら荊芥連翹湯のようなものになるんだろう。生薬多すぎて高くつく。 保険で誰か出してくれれば安いがなあ。

行きの飛行機で珍しいことが起こった。席がないという。 飛行機は席の数よりも多くの人の予約を受けつける、という話を聞いたことはあったが、 本当だったわけだ。「10分後の便でどうですか?」と聞かれたので、 「それでもいいけど、授業しに行くんでできればこれに乗りたい」と答えたところ、 それならということでいろいろ手配してくれ、乗ることができた。 何故かクラスJという妙にいい席で、ゆったりだった。 8時間とか乗るなら多少金を払ってもああいう席の方がいいなあと思った。

講義は準備不足な面が多々あった。 去年からさほどいじる気はなかったのだが、昨日の夜にいざパワポを作り始めてみると、 去年のやり方の欠点や、試してみるべき改良が大量に出てきたのである。 しかしそれらを十分に練るだけの時間はなかったし、 時間以前に体力がなかった。 とはいえ、何もしなかったよりは良かったようには思う。

今年の変更は、さらに段階を細かくしたことだ。 去年は1日目に変数と関数まで紹介したが、今年は変数と関数は次回に回し、 メモリ直打ちで書く時間を長く取った。変数導入が早すぎると ロクにわかっていないうちにいかにも楽そうに見える変数を使ってしまうからだ。 去年は実際、2回目に変数と関数の説明を改めてやっており、 二度手間になっていた。かなりの人が1回目ではそこまで理解を進められなかったのである。 今年の改良によって、どんなふうにできていないのかを観察する時間を長く取れたし、 サポートもしやすくなった。 ただし、できる人にとってはマイナスになる。進行が遅くなったからだ。 もちろん、出来ている人を待たせるのは無駄なので、 さっさと課題ができた人には関数や変数のことまで書いてある文法早見を渡して 好き勝手させておいたが、「好き勝手できるほどでもないが、課題は楽勝」 という中途半端なスキルの人は結構いて、そういう人にとってはデメリットが大きかったはずである。 しかし今年はできない人を救済する方に重きを置くことにした。

学生の印象。ちゃんとしてる。去年のようにyouubeで動画見てる奴とかいない。 「あれ?やんないの?」「僕はプログラムには向いていないので、やりません」 「じゃあ、帰った方がいいんじゃね?」「いえ、ここでやりたいことがあるので」 なんていうすごい会話をすることもなく済んだ。 また、机につっぷして絶望、みたいなのもいない。理解度に差があまりない。 一方で、すごい勢いで自分のゲームを作り始める奴もいない。 ちょっと大人しい感じかもしれない。

以前九州芸術工科大学だった頃の臭いが薄れてきたのかもしれない。 九州大学の名前になれば、来る学生の質や偏差値も九州大学っぽいものになってくるだろう。 プログラムそっちのけでドット絵を打つような奴はあまりいないかもしれないな。 授業の趣旨を考えればそれでいいのだが、おかしな奴がチラホラ混ざっている方が 面白いということはある。

今年も授業終了後に会話する感じにはならなかった。 しばらくは2,3人の友達同士で話していて、ぱらぱらと帰っていく。 取り残される感じが寂しい。 一人韓国からの留学生が終了後も取り組んでいたので、少しの間勉強を手伝った。

もし誰かが話を聞きたがった時に飛行機の時間で中断するのは嫌だな、 と思って、飛行機は少し遅めの19時にしたのだが、 ここ3年くらいはそうする意味があまりない。 最初の2回は泊まりにして良かったと思うくらい夜中まで話していたりしたのだが。 私は話しかけにくい人間になったのかもしれない。 話し方に問題があったかもしれないし、年齢が離れたことが問題なのかもしれない。 何か失言はしなかっただろうか。そんなことばかり考えながら電車に乗って空港へ行った。 今日はまだ1回目だからいいが、最後の日もこんなだと相当に寂しい感じになる。 しかし、私が授業をするのは、あそこにいる学生がプログラミングを学ぶためであって、 私がどう思うかなんてどうでもいいことだ。 だいたいゲーム業界に行きたい人間はほとんどいないし、 プログラマになるつもりがある人間もあまりいない。聞きたいことなどないだろう。 だいたい私が学生だったら、興味がない業界から来た講師に話かけたりしないからな。

一人だけゲームで飯を食いたい人がいて、その人はすでにUnityでいろいろ作って売りに 出しているそうだ。Unity大好きという感じだった。一つ作ればどこでも動いて、 プログラムで面倒な思いをしなくてもゲームが作れる。それがいいらしい。 Sunabaにはいい印象を持っていないように感じたがわからない。 「こんなでも書けはするだろ?」「書けはしますね」的な会話をしたと思う。 このメモリ直打ちでショボいものを作る状況を「ゲーム作り」と称することに 違和感があるのだろう。普段ポリゴンやら絵描きが描いた絵が当たり前に出る環境で モノを作っていればそう思うのは当然だ。 この授業に意味があることを納得してもらえそうな言葉を、私は持っていない。

成熟すればするほど分業は進み、下層のことは知らなくて済むようになるし、 同じ労力でより高度なものが作れるようになる。 客が望むものはどんどん高度化していくのだから、 価値を生まない所に労力をかける余裕などない。 その時に使えるものは何でも使って、価値を産む所にだけ注力すべきだ。 それはわかる。わかるのだが。

うん。全く反論できんな。私がいろんなことを理解したいと思い、 理解したことを他人にもわかる形にしたいと思うのは、単なる趣味だ。 それが客に価値を与えることを確信しているわけではない。 そして、そう考えていくと、そもそもプログラミングを教えることに意味があるのか、 という話になる。世界はプログラミング力を必要としない方向に進化しているのだろう? プログラミングはいろんなことに応用が効き、頭を鍛えられる素敵なものだと 私は思っているが、音楽をやってる人は音楽がそういうものだと思うだろうし、 運動をやってる人は運動がそういうものだと思うだろう。 たまたま私がプログラミングをやっているからそれが重要だと思っているだけで、 客観的には「レゴで遊ぶと頭が良くなります」程度にしか聞こえないのかもしれない。

そんな思いもあって、「プログラミングを勉強するとこんなにいいことがあります」 的なことを私は全く言えなくなった。去年も今年も、そういうことは何も言っていない。 だから、「別にプログラミングなんてわからなくていい」と思ってる人は 単位が欲しい以外の理由でやらないだろう。 私の担当分を全部サボッてもおそらく単位はとれるし、 実際そうするつもりの人は何人かいるように見えた。

2015年05月14日

ひつじこ両親が痩せない。糖質制限がそこそこやれているのは HbA1cから明らかなのだが、しかし体重が減らない。 代謝が低すぎるんだろう。 何か代謝を上げて減量を加速する方法はないものか。 筋肉が増える趣味があれば簡単なんだが、 筋肉が増える趣味をやりたくなるためには身体を軽くする必要がある。 努力なしで減らせる限りはそれを優先してやるべきだ。 あと2kgでも3kgでも。なんかないかなあ。

2015年05月13日

「ヘルシーな加工食品はかなりヤバい」を読んだ。スローフードに帰れという主張で、 健康のことだけを言うならばおおむね正しかろう。 もちろん、ひいばあさんの世代が生物学的にまともな食生活だったかどうかは疑問だし、 いくら有機栽培しようが現在の野菜や果物の品種はすでにして魔改造されたものだから、 古来の野菜や果物とは異なる。 しかし、玄米や全粒粉小麦であればかなり多量に食べても糖尿にはならないだろうから、 現実的には問題ないように思われる。

ただ、スローフードに帰れという主張には健康とは関係ないところに問題がある。 そんな余裕はない、ということだ。 経済的、時間的、労力的に許容し難い。 ちゃんと料理するのは相当手間がかかるし、時間もかかる。 ちゃんと料理して、家族そろって食卓で食え、というのはもっともな話で、 そうできたらいいと思うが、それを女性に割を食わせずにやるのは至難だ。 夫婦両方が仕事をもって社会参加する、という当然のことをしようとすれば、 最大の家事である食事の準備を省力化せねばならない。

また、食品が工業化されることが悪いとも限らないし、 食品を科学によって栄養素に還元する方法にも利点はある。 確かに今はまだ全ての栄養素がわかっているわけではないし、 そんな日は来ないだろうが、 それでも粉ミルクで赤ん坊は育つのである。それがもたらしたものは大きい。 食品工業と栄養学の進化に意義がないとは言えない。

栄養学は企業の手先だし豪快に間違うから信用ならない、というのは結構同意する。 脂肪が悪いという常識はおそらく間違っているし、 オメガ3がいいとかオメガ6がいいとか、炭水化物は毒とか、 そういう考え方自体が単純化しすぎている。 「何々がいい」「何々が悪い」みたいな議論にしないと科学の対象にできないのはわかるが、 そう簡単ではないのが生物だ。 「ビタミンないとマズい」「オメガ3は重要らしい」というあたりまでの成果は重要だろうが、 この先意味のある成果が出るかはかなり怪しい。微量のもの、 相互作用があるもの、などが絡んでくると科学の対象にはしにくくなる。

この本では脂肪悪玉説は間違っていると断言されているが、 炭水化物悪玉説はそこまでは言われていない。 精製炭水化物が悪いことは間違いないし、そもそも、とうもろこし、大豆、小麦、米 といった少数の種の種に栄養源が偏っていること自体が間違いだ、という論調だ。 ただ、「これ食うと悪い的な考え方そのものが信用できん」という大きな枠組みでは、 炭水化物悪玉説が批判されている。 何が良い悪いとか考えなくても、伝統的で自然なものを食えば問題ない、という立場だ。 これは「仕組みを理解しなくてもコントロールはできる」という考え方にも通じる。

残念ながら、どれくらい古ければ伝統的とみなせるのか、自然なものとは何か、 そもそも自然なものなどあるのか、といった問題点には目をつむっている。 麦、米、とうもろこし、大豆、への依存度を下げ、肉も少量に抑えるとすると、 一体何を食べればいいのだろうか。 多種類の食品を少量づつ摂ることが人体にとって良い、という証明もない。 大抵の生物はごく限られたものを食べて生きており、 本当に雑食と言える生物はあまり多くないという話を聞いた。

たぶん、草をたくさん食べる、というのは正しい道なんだけどな。 腸内細菌に繊維から短鎖脂肪酸と蛋白質を生産してもらえばいい。 ウサギや牛のように、そうする動物が存在しているのだから、 化学的なレベルでは問題ないはずだ。生物は化学的なレベルではおおおそ似ている ものである。肉食か草食かは機械的なレベルでの差でしかなく、 草食動物は草をエサに菌を養殖する機能がついた肉食動物とも言える。 青汁だけ飲んで生きている人がいると言うが、おそらく嘘ではないだろう。 しかし、現実問題そりゃ無理だ。 普通の体格と活動量に必要なエネルギーはまかなえないだろうし、 そのような細菌の組成にするにはおそらく結構な期間と運が必要だ。

ひつじこ病院。経口ブドウ糖負荷試験をやると言うので、 「あれは三日間まともに糖質食ってないとまともな結果が出ない。やるだけ無駄だからやめてくれ」 ということを文章に書いて渡した。 しかし、全く理解されなかった。全員やることになっている、とのこと。 また、前回200出たと言ったら、 「経口ブドウ糖負荷試験で200出たなら、それは糖尿病」だそうだ。 空腹時血糖が70台の糖尿病患者がいるわけないだろ! 検査ガイドラインちゃんと読めよ!三日間食ってないと耐糖能が落ちて 高く出るって書いてあるだろ! 困ったことにその先生が分娩する病院でもその先生になりそうなので、 何か手を打たないといけない。その病院が併設している助産院に行くつもりだが、 糖尿病判定が出るとおそらく高リスクよばわりされて病院出産になってしまう。

糖質食ってから臨むのが一番簡単だな。つわりの最中にそれをやれば たぶん低血糖で吐くだろうが、幸いにして検査をやるのは妊娠中期らしい。 その頃なら3日間2食全粒粉スパゲティを食うくらいは大丈夫だろう。玄米でもいいが。 ガイドラインに「3日間150g」と数値まで書かれている以上、 それを満たせばたぶん耐糖能が普通の水準になるということに違いない。 しかし本当にそうなのかは確認せねばならんな。もしそれでも引っかかれば厄介なことになる。 糖尿病の診断がついてしまうと、高確率で「高齢で糖尿病だから帝王切開」という話になる。

三日食えば検査に引っかからなくなるものなのかを、 糖質制限をやっている産婦人科の先生にメール相談してみた。 でもムチャクチャ忙しそうな人だしレスがあることは期待しないし、 レスがあったとしても状況を打破する役に立たない可能性は高い。 別の手も考えておかないと。 尿検査でもケトンが派手に出ているので、これもたぶん問題にされるだろうし。

医者は大抵帝王切開を軽く考えている気がする。 医者にとってはそっちの方がもうかるし楽なのは確かだ。 特にスケジュールが立てられるのが大きかろう。自然分娩はいつになるか読みにくく、 医者の労働も過酷になる。分娩できる施設は明らかに不足しており、 医者側の都合の方が通りやすくなる。仕方ないといえば仕方ないんだろうなあ。

ひつじこに聞いたところ、私が「75gOGTTはやめてくれ」と書いたせいで、 「なら50gOGTTはやろう」と言われたらしい。 いやこの医者ダメだ。75だろうが50だろうが、糖質食ってないと 偽陽性が出てしまう検査なんだよOGTTは。偽陽性が出たら、 それで糖尿病診断するんだろ?もし「まあこれは偽陽性だから無視で」 なんて言うなら検査自体をするはずがない。

ゼローダ増やさなくていいんかなあ。標準量だと毎日3000mgで3週、1週休みだ。 一日2250mgとなる。弟は今1200mg隔日だから、一日600mgだ。1/4より少し多いくらいである。 この量では止まらないことはわかっているのだが、 さて増やすべきなのか。ハーセプチンがいつまでも効くわけではないからなあ。

銀座のクリニックでやっている効きそうな抗癌剤を選ぶ手法の話が、 「がん撲滅サミット」の中の医師紹介的文章の中にあった。 脚色されすぎていてちょっと辛いのだが、そこは無視しよう。 とにかく、癌そのものよりも、癌が増える体内環境に注目しよう、 というアプローチである。血液検査をすることで、 癌がどのように体内環境を都合良く作り変えているかを知るらしい。 しかしそんなことをやっている病院は他にないし、教科書にもない。 その理論を提唱したらしい片岡達治氏のことを調べて論文を探したが、 全くと言っていいほど出てこない。著書もない。 1987年の日本のマイナー医学雑誌に記事があり、 それが電子書籍化されていたので買って読んでみたが、 わずか3ページの文章で細かいことは何も書かれておらずがっかりした。 正体が全くわからない。

しかしその3ページの文章でも考えの片鱗は伺える。 癌が体内で増殖するのは相当に難しいことで、 しかもそれは免疫に殺されるからというだけではないのだという。 かなり大きくなったものがいきなり消える奇跡的なケースでは 免疫細胞の関与が見られるが、小さな癌が 大きくならない主たる原因は、増殖に都合のいい環境にないからだと言う。 殺されるから増えないのではなく、増えられないから増えないのだ、ということだ。 何らかの物質が足りなかったり過剰だったり、そういうことだろう。 あるいは温度かもしれないし圧力かもしれない。 なんだかはわからないが、ともかくも増えられる状況にない、ということだ。 癌を見つけだして殺す、というアプローチでなく、 癌が増えられない体内環境にする、というアプローチを目指したのだろう。 しかし論文が出てこない。

どうも70-80年代に活動していた人っぽいなあ。 論文が出てこないのは電子化される前で、日本語ばっかりだったから、 とかいうことなのか?どうも銀座のクリニックの顧問になる前は、 別のクリニックの顧問をやっていたようだが、そっちもよくわからない。

2015年05月11日

福島。血液検査くらいしか検査もなく、抗癌剤もなかったが、 主治医と話すことはいろいろあった。

2週前のCTを見せてもらった。肝転移らしきものが2個ある。1個はちょっと大きい。 こいつをどうにかせんといかんわけだ。 ゼローダ1200とオキサリプラチン25の2週間ではさすがに消えない。 なお、CTの画像はデータではなかった。 光る壁にフィルムを貼って見る奴だ。 「データくれ」と言ったら、「うちデータ化してないんで、これを貸します」とのことだった。 今借りても保存する手がないので、そのうち、と返しておいた。 データ化するとすればスキャンするしかないな。 つうかそもそもCTって元々フィルムじゃなくてデータなんじゃないの? なぜフィルムに焼いた?診察室にソフト入れる方がフィルムを焼くより高くつくという判断なのか? しかし、治療するのにそういう設備はさほど重要ではないことはよくわかっている。 医者がまともかどうかがほとんど全てだ。

リンパ球は13。白血球全数は64で、また顆粒球比率が増している。 オキサリが抜けたからだな。 どうにか体温を上げてリンパ球比率を上げたいものだが、 どうしたらいいのかはわからない。 ココナッツ油を常用することで体温が上がってくるという報告はあるのだが、 本当に効くかはわからない。

味覚異常をどうにかしたいので、とりあえず血中亜鉛濃度の検査をおねがいした。 検査の結果が出るまで待たず、亜鉛を多く含む胃薬であるプロマックを出してもらった。 亜鉛サプリもなくなるまでは飲んでもらおう。

前回のオキサリプラチンはわずか50mgだった。 「標準の半分で」という話だったはずだが、よくわからないうちに1/4になっていたらしい。 それであの副作用かと思うと先が思いやられる。 といっても食欲不振、悪心共にグレード2程度で、嘔吐は一回もなかった。 それらも一日でおおよそ引いたようだし、あれくらいなら許容すべきなのだろう。

逆流の問題は根強い。なにせ噴門を切除しているし、 食道のド真ん中で切ってつないでいる。どれくらい狭くしてつなぐかに勘所があるような ことを言っていたが、弟の逆流頻度から言ってだいぶうまくやってもらえたのだろう。 逆流があるので噴切は嫌われた術式だったというが、 下手に小腸をつなぐと今度は飲みこみにくくなるという。 今くらいで済むのであれば、逆流の方がマシかもしれない。 それに、こんな所にも漢方が役に立っている。 漢方医に出してもらった升堤丸というものが効いてくれているらしいのだ。 また二週間分出してもらった。いずれ薬なしでも大丈夫になるという。 そうなってくれると助かる。

皮膚は炎症気味だ。一時に比べればだいぶマシな状態だが、 もう少しどうにかしたいな。オタマやシノンと似たようなものであれば 同じ手で改善させられると思うのだが、それだけでは治せん。 オタマやシノンは皮膚が頑丈になるまで持ちこたえればいいので簡単だが、 すでに成人である弟にそれは期待できない。 炎症が起きやすいのには何らかの原因があり、それを断つ必要がある。 しかし何をしていいかわからないのでは手のつけようがない。

とにかく体力をつける他なかろう。胸の痛みはおおよそ引いたのだし、運動を妨げるのは 抗癌剤の副作用だけだ。ゼローダは隔日であり、 飲んだ直後は比較的症状が軽い。その時間にどれだけ鍛えられるかということになるのか。 体重を落とさず、むしろ増やしつつ体脂肪率を落とし、 中性脂肪とコレステロール、血圧を正常化し、体温を上げる。 この目的にはココナッツ油が助けになるはずだ。 ここまでは確実にやれる。とにかく癌の増大を防ぎつつ全身状態を急いで改善するしかない。

来週はオキサリ50+ハーセプチンの2クール目だ。 私が行く必要はないか。その次の週が効果判定だろう。

2015年05月10日

ひつじこ実家。もうすぐ解体ということで片づけに行き、 8箱分のひつじこの思い出グッズをこっちに送るためにまとめた。 しかしどうやら特大級のちゃぶ台返しが発動するらしい。 私はコメントできる立場にはいないし、なにかしらの感想を持つ必要もない。 どうなるにせよひつじこの手伝いをすればいいだけのことだ。

弟の体重が57kgまで落ちた。170cmの適正体重はおそらく55kgくらいなので その数値自体に問題はない。しかし体脂肪が20%近くあるままで この数値というのは問題だ。筋肉が少なすぎる。 筋肉を消費して生きているのが明らかだ。 炭水化物を食べれば太るし筋肉の消費は抑えられるが、 インスリンでエネルギー消費が鈍って脂肪が増えるし、代謝も下がるし、 そもそも糖尿なので血糖が上がりまくることになる。 理想の解決策は、短鎖/中鎖脂肪酸+十分な蛋白質+運動、となる。 短鎖/中鎖脂肪酸はそのまま溜め込めず、燃やすしかない。 これを燃やせば蛋白質を燃やすのを抑えられる。 体脂肪の原料にならないので太らない。あとは運動で筋肉を増やす。 短鎖/中鎖脂肪酸はどうやって摂るかと言うと、 食物繊維を腸内細菌に食わせて作らせるか、 バターを食うか、ココナッツオイルを食うかのいずれかになる。 ココナッツオイルはほとんど中鎖で、バターは長鎖が多いが短鎖をいくらか含む。 というわけで、ココナッツオイル+バターが良かろうということになるのだが、 本当にそれで良い方向に行くのかはもちろんわからない。 納豆がいいと聞いて買いに走るのと何が違うのか、と自分でも思う。

ともかくも、バターやココナッツオイルを多めに食べて 自分の体温に変化があるかを実験しよう。それくらいは義務だ。

漢方薬の煎じ方は、伝統的には水が半分になるまで煮ることになっている。 また、揮発成分が重要だったり加熱でダメになる生薬は後から入れることになっている。 しかし、伝統的なやり方は器具が原始的だったり、火力の調整が困難だったりした 時代のものだし、多かれ少なかれどの生薬にも揮発成分はあるのであって、 飛ばずに済むならその方が良い気がするわけだ。 大抵の生薬は粉にして丸ごと飲んでもかまわないわけで、 であれば揮発させて抜いた方がいい成分というのはあまりないということになる。 そういうわけでいろいろ試してみた結果、 今のところは以下のやり方に落ちついた。

気密性の高いステンレス鍋(十得鍋14cm)に水400と生薬を入れて蓋をし、 限界の弱火にかける。 うちのガスこんろには沸騰タイマー機能があるので、 沸騰後5分で止まるように仕掛けて放置。 止まったら漉す。これが一番煎じで、揮発成分をおおよそ保持している。 次に水400を再び足して弱火にかけ、タイマーは25分とする。 これで抽出に時間がかかる成分を抽出する。 時間はかかるが、ガスこんろの機能のおかげで手間はさしてかからない。 紫蘇を後入れしたりする必要もなく、 生姜や紫蘇の辛味がきちんと残ったものができる。 実際、気密性の高い鍋がなく、火力の調整が難しいひつじこ実家でやった所、 明らかに香りも辛味も弱いものが出来上がった。 水はほとんど蒸発しないので、もし伝統的なやり方の「水が減ること」 に意味があるとまずいし、 長く煮ることで化学反応が起きて効くようになるとか解毒されるとかいうことがあってもまずい。 蒸発させればどうしても揮発成分が一緒に出ていってしまう。

生姜を一日1g以上食べると胎児に良くないかもしれない、という意見もある。 ヨーロッパの話で、向こうでは粉で使うので、生の生姜なら7,8gに相当するだろうか。 煮て汁を飲む場合は抽出効率が100%ではないので、 たぶん10g程度だろう。まあそれくらいだし大丈夫だろう。

胃切除後の逆流がいつまで続くのか調べていた。 結構続くのが普通みたいだな。弟はまだ軽い部類なのかもしれない。

2015年05月08日

癌を撲滅するのは無理だろう。 これは外からの病気じゃない。 大方予防はできるだろう、ということだけが救いだが、出来てしまったものを治すのは話が違う。 いずれは癌があっても癌で死なないようにする治療法が開発されるかもしれず、 できれば今すぐにでもそうなってほしいが、 数年以内にそうなる見込みは薄い。

腫瘍内科系のサイトの情報は「で、どれだけ生きられるの?」 という質問への答えはだいたい書かれていない。 「希望を捨てずがんばりましょう」「○割は効きます」「最善を尽します」 「治ることまでは難しいですががんばりましょう」等々で、 見方によっては温かみを感じるかもしれないし、別の見方によっては詐欺めいて聞こえるかもしれない。

関数型言語を勉強したいとずっと思ってきたが、 私の場合は自分で作らないと勉強自体ができない。 本を読んでもさっり頭に入らない。 私の頭が悪いのか、やる気になれないだけなのかはわからないし、 区別する意味もない。

外の変数が見えるのがクロージャかなるほどな。どこから呼ばれるかで 別の変数を見られるので便利だろう。 しかし、呼ばれてみたら外にそんな変数はなかった、ということになったらどうするんだ? 「未定義」みたいな値を元々持ってる言語じゃないとダメだろう。 そもそも実行時に変数名取れてアドレスが検索できないと実行できない気がするし。 どうやらC++では関数内関数だけでしか外変数は見えない、 という縛りをつけているように見える。

Sunabaで関数の中から外の変数が見えるようにした場合、 プログラミングの難度は上がるだろうか、下がるだろうか。 まず、引数という概念がそもそも必要なのかという問題が出てくる。 ないと不便なケースは多々あるが、不便なだけだ。なしにできる。 戻り値もいらん。外変数に入れればいいだけだ。 中で同名変数を作ったらどうするか。そもそもSunabaには「初めて出てきた時に定義」 なので、この問題は起こらない。単に上書きされる。 副作用地獄になることは目に見えているが、 言語要素が減ることの利点はテトリス程度の規模なら割に合う。 ただ、カプセル化がほとんど不可能になるので汎用性は大きく落ちる。 そこを切り捨てる覚悟をしないといけないし、テトリス程度であってもこのことがデバグを 困難にしすぎる可能性はある。 では、外変数は見えるだけで書き換え不能、同名変数に書き込めばそこで生成、というのはどうか。 中で外がいじられる可能性は大幅に減るから、汎用性はさほど損ねない。 しかし外変数をいじると期待していると意味がわからない状態になるし、 奇妙なことが結構起こる。a→aが合法になるからだ。 なるほどC++がクロージャに制約をかけている理由がよくわかる。

2015年05月07日

つわりが悪化した。漢方は効いているようだが、さすがに抑え切るというわけには行かないようだ。 カッコウ、丁香、厚朴、あたりのものを足すことはできるだろうが、 望みは薄いだろう。半夏も増量はしたくない。あとは食べ物や休養でどうにかする方向で。

つわりは4-7週に始まり、9-10週が最盛期で、12-16週には落ちつくという。 前回は1/4に始まった。1/24が8週3日で、この時には悪寒、頭痛、嘔吐で 相当悲惨なことになっている。2/22には「つわり明け」宣言をしている。 だいたい12週だ。

12週で明けるのであれば、あと1ヶ月ちょい。 今回は前回と違って夏なので、寒はおそらく来ない。 頭痛と悪寒はなかろう。桂皮を足したりする必要はたぶんない。 汗をかくようになれば利水の必要性もだんだん薄れてくるはず。

「世界が変わるプログラム入門」を読んだ。 今となっては私は本を書いて売った人間なので、 本を書く前と今では感想を書くことの意味合いが変わってくる。 私は気がつかないうちに昔は持っていた種類の自由を失っていたようだ。 でも仕方ない。選びとったことだ。

三目並べを題材に使うというアイディアはあった。 と言っても、本を書き終えた後のことだ。 どこぞの高校で使ってくださるという話が出た時に、 テトリスでは難しすぎるだろうと別の文書を書くことを検討したことがある。 授業で使うならば、テトリスほどのキャッチーさは必要ない。 売り物である本には商品性が必要で、 課題は興味を引かねばならないし、達成感も必要だ。 難しいと知りつつテトリスを選んだのはそういう事情がある。 「これで君も三目並べが自作できるぞ!!」じゃ売れないし、 それを目標にやる気になる奴なんてそうそういないと思ったのだ。 リアルタイム性という要素をどうしても入れたかった、ということもある。 だが、授業で強制できるならばもっとつまらない課題でもどうにかなる。 また、授業の場合、本よりも挫折する人間の率を抑えたいという事情がある。 本は買った人間イコール学ぶ人間と考えて良いが、授業で使う場合は これに教える人間という別の立場の人間も入ってくる。 そちらの事情も鑑みなくてはならない。 そういうわけで、弟が癌にならなければ文章を書いて pdfを配布するくらいのことはしていただろう。

ただ、三目並べにしてもそれほど簡単にはならない。 テトリスは180行必要だが、三目並べは90行で済む、という程度には簡単だが、 その程度だ。ページが半分になるとは思えない。

小さなゲームを独自言語でゼロから、というところは共通しているが、 私とこの人では判断にいろいろな違いがある。 まず、分厚い本になることのデメリットをすごく大きいと判断したのだろうなという気がする。 私は厚くなってもこれ一冊で完結して実際に動くところまで行けることを優先したが、 この人は厚い本を嫌がる人が多数いる事実を重視したのだろう。 そのためには、実際に動くものが出来なくてもいいと判断したに違いない。

また、私は人間の思考の射程距離は短いものだ、と思っているが、 この人はそう思っていなさそうな気がした。 私は目の前にないものを想像するのは苦手だ。 10年もプログラムをやっているのである程度はできるが、それでも効率が悪い。 だから、とにかく早く動く状態にすることを優先する。 見落としなく列挙する、なんてことはそもそも不可能だと思っているし、 それができなくてもいいと思っている。動かしてみればわかることだし、 それがわかるような動かし方を学べば良い。 だから独自言語は実際に動かねばならなかったし、 テトリスという初めて取り組むには巨大過ぎる課題は、 十分に分割されねばならなかった。一章一章前に書いたものを捨ててゼロから やり直す苦行はどうしても必要なことだったし、私は仕事でも実際そうやっている。 動かない状態で先に設計をやる、ということが私にはできそうに思えないのだ。 しかし、この人はそれは可能なことだと判断したのだろう。 知性への信頼感みたいなものが違うのかもしれない。

あるいは、実際にそれができなくても、プログラミングの雰囲気が伝われば それでも良い、という判断かもしれない。 そこを重視するなら、私の本のようにクドくするのはマイナスが大きすぎる。 私もテトリスを完成させられる読者はごく少数だろうと思ってあれを書いたわけで、 2マスしか落ちてこない12章、1個しか落ちてこない11章、 消えない10章、積もらない9章のいずれで投げても、 それなりには得られるものがあるようにしたつもりではある。 もちろん最後まで読んだ時の効果を最優先してのことで、 途中で投げる人への配慮は後回しなのだが。

あとは「物知りは正義」という世界観が出ているか出ていないかは違うかもしれない。 この本はすでに確立している用語はいじっていないし、豆知識的なこともいろいろ入っている。 知っていることは知らないことより良いし、知ることは楽しい、という世界観だと思う。 私もその世界観で生きていて、そういうのがたくさんある本は好きだ。 最新の宇宙論はこうだ、みたいな一般向けの本を読むのは、そういうのが好きだからである。 そんなものを読んでも何一つできるようになはらないし、理解すらしていないのだが、 新しいことを知った気分になるのは楽しいし、それが何かしら生きることもある。 しかし私はテトリス本に関してはそういう要素を極力捨てるようにした。 「できるようになるかどうか」以外のところは全て切り捨てた。 説明を助けたり、笑いが取れたりしない限り、豆知識の類は入れないように心掛けた。 あの苦行のような文章ができたのは、単に文章力がないだけでなく、そういう理由もある。 そりゃ、プログラム用語の語源とか、プログラミングの歴史とか、 他のプログラミング言語の紹介とか、そういうのをもっとバリバリ入れれば楽しかっただろう。 私自身そういうのが好きだ。しかし、読者がそういうものを欲しているとは思えなかった。 そういうものに金を払う人は読者ではないと思った、と言った方が正確かもしれない。 だから、「プログラミングを楽しむ」という要素は徹底的に削った。 楽しめる奴は楽しいなんて言わなくてもプログラミング自体が楽しくなるだろうし、 そうならない奴は結局書けるようにはならないのである。

「プログラムを書けるとこんないいこともある!」みたいなことも 最初は書くつもりだった。実際1,2回目の授業では最初にそういうことを 語っていた。しかし、何を言っても、何を書いても胡散臭くなってダメだった。 「絵描きでもスクリプトくらい書かないとダメなんだよ今時。だからSunabaで勉強しろ」 なんて言い方は嘘だ。だったらMAYAでやるだろ普通。 「世の中コンピュータまみれです。コンピュータを知る必要があります。それにはプログラミングですよ」 なんて台詞も嘘である。世界は鉄にあふれているが、誰が製鉄の方法を詳しく知っているというのか。 私はXOR回路の図示すらできないがプログラムで給料をもらえている。教養が必要なんて嘘だ。 教養が役に立つことは知っているし、私と同レベル以上になるには教養が必要だろうと 確信してもいる。しかし、それを納得させる自信はないし、全員に必要とは思わない。 だから、そういう嘘を吐いている自分が許せなくなった。 ぶっちゃけ、「Sunabaでやっときゃ他の言語でも大丈夫」と言うことすら 抵抗がある。私はそれを信じているし、そうでなければこんな言語を作ったりはせんわけだが、 しかし、世の中の風潮として、最初からプロの道具でプロのやり方を真似て書く方が良い、 ということになっているのである。 だいたい私は「何に使うかわからんクッソつまらん勉強をやらされること」 に意義を唱えていたではないか。いきなり実地でやればいい、という主義だったはずだろう。 なのに何故C++でなくSunabaで始めねばならないのか? 私はそれが良い方策だと思っているが、これも納得させる言葉はもっていない。 だから「他でダメだったらなこれでやってみたら?」という程度のことしか言えない。 「これで書けないなら、他でも書けてないよ。それはプロであるこのオレが断言する」 と脅迫することはできるのだが、これはこれで嫌だ。脅迫には権威の裏付けが必要だが、 私はそれに、給料をもらうプロであり本を書いた人間だ、という肩書を利用することになる。

引数が入力だったり出力だったりしてるから、これ動く環境を作ったら結構大変じゃないかなあ。 関数引数は全て参照、としてしまう方が簡単なのかもしれんけど、 副作用地獄に陥って100行以上書くのがしんどくなる危険もある。

これくらい薄い本でどうにかしたいなあとは思う。 テトリス本は苦行すぎる。こういう本が出ること自体が、それを証明している。 「何かをできるようにする」という原則を外れずに薄くするには、 説明効率を劇的に上げるか、達成高度を下げるしかないが、 達成高度を落とすのは望みが薄い。 三目並べ版の文書を作ったとしても、半分にはならないし、説明の苦行度合いは変わらない。 根本的にやり方がダメであり、説明効率を劇的に上げる以外にない。

まず検討すべきは、メモリを経由せずに変数の概念を説明する方法だろう。 序盤の苦行度はメモリを経由したことによる。 コンピュータの生の姿をもう一段隠しても遜色ない理解が得られ、 変数という抽象概念を理解させるうまい方策があるのであれば、 メモリの概念を知る必要はない。 あとは、ループ、関数コール、分岐の3大要素のうち1つでも消せれば楽になる。 消しても問題のない到達高度はどれくらいか、という問題にもなるだろう。 最後まで関数に分割しなくても気にならない規模にするか、 ループを再帰に置き換えてしまうか、という選択になる。 関数への分割はあまりにも重要で削りたくないので、まずは後者の可能性を試したい。 そして最後が、変数のスコープの問題だ。 テトリスサイズのプログラムを書くなら理解が困難であっても 変数のスコープを分割する方がマシだと判断してああなった。 しかし、条件が揃えば、変数のスコープが全てグローバルであっても 混乱なく書けるかもしれないし、別の方法がまだあるかもしれない。

ラストストーリーを始めた。2章終わった。絵すごいなこれ。Wiiで作るのキツかっただろう。 よくここまでやったもんだと思うが、全く同じコストでもPS3にするだけで容易に より高い画質が得られただろうし、この視認性の悪さもなかったはずだ。 解像度が低いことが猛烈に効いている。 ややこしい絵を描くには解像度が高くなければならないのだ。 解像度が低いのであれば、絵の周波数は落とさねばならない。 リアル絵はスペキュラ(ハイライトあるいはテカり)で形を取れないといけないのだが、 スペキュラは周波数が高いので解像度が高くないといい具合に出ないのである。 解像度は絵柄を制限するのであって、ゼルダがああいう絵なのは 機械の都合もあるはずだ。 ゲーム自体は新しい試みもあって、今のところいい感じだが、やはり見辛いのが辛いなあ。

6/9に がん撲滅サミットなる イベントが開かれる。総理大臣のコメントあり、 演出過剰な小説っぽい医師紹介ありで、なんというかノリがおかしい。 広告効果を狙いすぎて胡散臭い。 主催団体は放射線科医の組織っぽく、 外科に主導権を握られてきた状況に放射線科医が反旗を翻した感じだろうか。 最近は腫瘍内科医が取り上げられることが多く、 なら放射線も、ということかもしれない。 一応申し込みくらいはしておこう。行けるかどうかもわからんし、 行く価値があるかは疑問だが、放射線という選択肢について何かしら情報が得られるかもしれない。

「ジエンド・オブ・イルネス病気にならない生き方」。題名ちゃんと訳せよと思うが、 それは著者の罪ではないので気にしないことにする。 全体を見ろ。サプリはダメだ。薬の副作用は簡単じゃない。規則正しい生活をしろ。 衝撃を受けるな。炎症を起こすな。遺伝子だけじゃわからない、これからはタンパク質発現だ。 アスピリンとスタチンは飲め。おおむねそんな所だろうか。 ランダム試験重視が基本姿勢なのだが、 魚食えみたいなところはそこから外れている気がしなくもない。 魚でランダム試験をやるまで魚を無理に食う必要はない、と言うくらいだったら徹底してて いいんだが。

サプリは確かにいらんのかもしれない。しかしあからさまに亜鉛濃度が落ちているので亜鉛を補給、 みたいなのは例外だろう。また、ビタミンCが腫瘍のエサになる、という説は 覚えておこう。マルチビタミンが体にいいかどうかは甚だ怪しいということだ。

ランダム試験であっても、そのランダム試験に参加した人間がどういう人間かというところに偏りが ないとは言えない。どこかの国でやった試験であれば、その国の人種や環境、文化など に影響を受けないはずはないからだ。 しかしそれを言いすぎると、あらゆる臨床試験が信用できないということになる。

弟に電話。 先週漢方医に消化管の筋肉の緊張を高めて逆流を防ぐ薬を一週間分出してもらった。 升堤丸とか言っていたから、おそらく柴胡、升麻、といったあたりの何かだろう。 一週間で違いがわかるほどの改善があるか観察しよう、ということだったが、 どうやら効果はあったらしい。逆流が明かに軽くなったそうだ。 逆流後30分くらいは何も食えない状態なのが普通だったが、 数分で食う気になるくらいのダメージで済んでいるらしい。 ただ、単にオキサリプラチンのダメージから立ち直るのと重なっただけ、という可能性もあるので、 薬なしでもう数日過ごして逆流が以前の状態に戻るかを確認する必要がある。 戻るようなら効いていたと言えるだろう。

オキサリ100mg超(注:後で50だったことがわかった)は 多かったようだ。一週経ってもダメージが抜けん。 220mgという標準量では、通常3週間空けることになっている。 これは3週間空けないとダメージが抜けないからだ。 そして、220mgすなわち130mg/m^2という量は、これ以上入れると死んだり、 重篤すぎる副作用が出るというギリギリの量として設定されている。 実際には個人差があり、弟のように若くて体力があればそれほどではないが、 それでも半量に落とした程度ではダメージを削り切れないし、1週で回復できるわけでもない。 1週で回復しないような副作用では続けられるはずもないのだから、 薬を減らすか変えざるを得ないだろう。

そろそろココナッツオイル大量摂取実験をしよう。とりわけ体温に影響が出るかを見たい。

アルドノアを見ていて思うが、宇宙で弾を打ち合うってのはどういうもんなんだろう。 精度と密度がどれくらいあれば、どれくらいの距離で意味のある戦闘になるのだろうか。 プログラムを書いてみれば一日でわかる疑問だが、 なかなか実行に移す気にはなれんな。何せ面倒くさい。 どうせやるなら絵もつけたいな、なんて思うとどんどん手間が増す。 それにしてもアルドノアはどんどん普通になっていくな。 すでに操縦がうまいとかいうレベルではなくなっている。もう完全にニュータイプだ。 正確にはサイボーグだが。 いずれにせよ完全にトンチ路線を切り捨ててしまった。

やると期待されていることができないと、激しい減点になる。 期待されていないことをやっても、加点は大きくない。 この結果、相手にとって何が良いかよりも、相手が何を期待しているかを 考えることの方に気を取られがちになる。小さな加点のために大きな減点の危険を 冒すのは愚かなことだ。 さらに、相手が何を期待しているかを察すること自体が困難であり、 それならば相手に直接聞く方が安全だ。 相手が言葉にしたことだけをやり、そうでないことはやる必要がない、ということになる。 こうして、本来最も良い形からはどんどん外れていくのだ。

私は要求を出す立場であれば、相手の意図や工夫を尊重したい。 こちらの期待を満たさなくても、相手がこちらのことを思ってやっているのであれば評価する。 もちろん、満たしてもらわねばならないことはあり、それは伝えねばならない。 しかし、相手にはきちんと敬意を伝えた上でのことだ。 この未熟な私にそんなことができるかはわからないし、 実際にそういう状況になった時に冷静でいられる自信もないが、 今特にストレスのない精神状況にある私はそうしたいと思っている。 落ちついた時なら綺麗事も言えるからな。

一方、要求を受ける側であれば、できる限り相手のためになることをしたい。 だがそれは相手が言っていることをそのままやることを意味しない。 相手の要求を私が正しく理解できるとも限らないし、 言葉などさして信用できるものでもない。 しかし、減点が加点を上回らないようにはせねばならない。 そうせねばそもそも関係が保てなくなる。 相手が加点を全くくれないタイプの相手であれば、 減点をゼロに抑えるために言うことを全て聞くという最悪の選択をすることになる。 この場合、自分の身を守るためには「言われないことは聞かない」ということにもなりかねない。 そういう状況でも加点を狙うことをあきらめてはいけないが、 それには相当な強さが必要だ。私にはそれをやる自信はない。 そういう状況に追い込まれる前に十分な加点を確保したいものだ。

「良い意図」は感謝されていい。結果が良くなかったとしてもだ。 同時に上手下手の評価も別に行われねばならないが、それはあくまで評価だ。 感謝することは感情だが、評価は感情ではない。 だが、自分が要求を受ける側であれば、相手がそのようにしてくれるとは思わないことだ。 感謝されるためにやるわけではない。感謝を求めるのは弱さだ。 感謝を期待してやるのでは、相手のためにやっているとは言えない。

ということを顔色一つ変えずに生涯実践し続けられる強さが欲しい。 そんなことができる人間はもはや人間ではないように思うが、 そうなると私の理想は人間ではないものになることだと言える。

アルドノア、これで姫が起きた時にイナホってつぶやいたらこれ以上なく不愉快な展開だっただろうに、 さすがにそこまではしなかったか。それにしても、地球狭いな。

「ゲームの教科書」を読んでみた。10ページほど読んで確信した。 この人、物知りだ。この、言葉の出所とか定義とか歴史とかにこだわりのある感じ、物知りだ。 この本の読者は誰だろう。おそらく物知り的素質を持つ中高生だ。 と思ったが、後ろの方は普通だった。なるほどこういう伝え方があるか。 それにしても、こういう本が書かれるほどの業界だったのかと改めて思う。 自分がここに描かれているプロの一人であることにはひどい違和感を感じる。 私にそんなに大層な仕事ができているのか。私はプロの称号に価するのか。

半分徹夜でコード書き。Sunabaを楽に移植するために.netその他に頼った下層を自作する、 という目的でのコード書きだったが、目的と手段を取り違えることにした。 15日までにUIを丸ごと.netから自作に置き換えるのは無理だが、そんなことはいい。 授業をやるという目的では、現状のmac版で問題ないはずだ。 今は自分のコードを書きたい。試したいことがたくさんある。 使う予定はないコードだがかまわん。純粋に試したいだけだ。 それを存分にやった後に、ゆっくりとmacに移植するとしよう。

アルドノア後半を見終えた。コードを書きながらなのが残念だが、 音楽とか演出とか絵とか動きとか、そういうものの総体として面白く見られた。 話は、おそらく半年後には覚えていないだろう。 もっとも、半年しても覚えているような話であれば、今もっと不愉快な気分だっただろうがな。

2015年05月06日

ひつじこ実家。家の解体が近づいてきたので、多少つわりがきつくても 片づけを手伝ったり、捨てないものを回収したりしないといけない状況だ。 幸いにしてつわりはさしてきつくないので、さしたる苦労もせずに済んだ。 しんどくないわけではないのだが。

漢方が効いているのかもしれないし、そうでないのかもしれない。 ただ、気持ち悪い時に小半夏湯を飲むと数時間楽になる、 ということはおよおそ確かだと思う。 当帰芍薬散や、香蘇散もどきの寄与がどれくらいかはわからないが、 半夏や生姜を使わなくてもつわりが軽いのは事実であり、 おそらく当帰芍薬散で水を抜いていることが効いているのではないかと思う。

帰りの電車で子供二人の舌を見たら、綺麗だった。 苔がないが、乾いてもいない。ただ、オタマは若干赤い。炎症傾向があるように見える。 涼血の牡丹皮が良いのだろう。 「涼血」が何を意味するのかは正確にはわからないのだが。 で、ひつじこの舌は白っぽい。水分量が多い舌だ。 幅も広く、浮腫の傾向が見える。 当帰芍薬散が使える証だろう。 吐き気を抑える陳皮や半夏は燥性だが、これだけ湿があるなら害にはなるまい。

生薬単体の薬効を知っておくことは重要だ。 本に書いてあることがどれだけ使えるかはわからないのだから、 実地で試してこそ意味がある。 せっかく病気になったのであれば、方剤を試す前に 鍵になる生薬単体でまず試してみる方がいい。 また、病気でない時は暇をみつけて自分で試しておくべきだ。 どれくらいの量飲むと何が起こるのか、ということがわかっていないと、 自信をもって使えない。 もちろん、組み合わせて初めて起こることもあるだろうが、 組み合わせない時の効果を知らなくていい理由にはならない。

オタマに桂枝茯苓丸加大黄の丸薬を飲ませている。 丸薬は錠剤よりも飲みやすいようだ。 数日の練習で8丸くらいなら飲めるようになった。

2015年05月04日

糖質たっぷりの非常食を食べた後の、3時40分。 猛烈な低血糖が来た。空腹感に加えて、発汗、手のふるえ。 いや、絶対、糖質毒だって。ヤバいってこれ。

2015年05月03日

部屋の片づけで出てきた保存食を食べた。結婚祝いにもらった奴だ。 アルファ化米のまぜ御飯。 うん。おいしくないが食べられる。熱湯15分という時間に驚いたが、 冷たい水でも60分で食べられるらしい。 しかし、糖質制限教に入信した今となっては、 災害時に食う食料はナッツとかオリーブオイルとかだろ、という気がしている。 ナッツの賞味期限は年単位ではないが、常に数キロ残して注文し続けていれば きちんと備蓄になる。オリーブオイルはうちには常に5L以上あるので、 これを飲んでいればカロリー的には死なない。

今日は羽田空港の国際線ターミナル。 祭り的なことをやっているというので、行ってきた。 江戸な扮装をした人がそこかしこにいていろいろやっていたり、 マジックショーがあったりしていた。 チャンバラな芝居もあったが、オタマは悪い人が出てきたり、 何かとアクションで斬り合いになるのが怖かったようだ。 オタマ的には地味にスタンプ巡りをしたり、 大きな折り紙で兜を折ったりするので十分満足らしい。

2日土曜日のこと。下の弟がWiiをもってきてくれた。 しかし、HDMItoWiiというWiiをHDMIにつなぐための器具が壊れていて、 1分もしないうちに画面が真っ黒になる状態。 近くのゲーム屋にそんな器具がないか見に行ったが、やっぱりなかった。 仕方なくアマゾンで注文。

で、今日、その注文したものが来たので、とりあえずはじめてのWii。 オタマは画面をポイントするのが恐ろしく下手なことがわかった。 そして、考えてみれば自分もそれほど簡単に慣れられたわけではなかったことを思い出した。

Wiiのゲームを作る時に難しい点として、画面外にポインタが外れた時にどうするかがある。 はじWiiは最後に画面内にいた時のポインタ位置にカーソルを出す方式で、 このやり方だと、「そこにカーソルがあるのに動かない」ということになりやすい。 上に外れた時、カーソルは画面上端にある。そこからさらに上に動かしてもカーソルは 消えないし、下に動かしてもカーソルは動かない。 子供には何が起こっているかわからない。なにせ検出範囲なるものがあることすら 知らないのだから。ではどうすればいいか、と言う話になるが、簡単ではない。 はじWiiではやるべきことはちゃんとやっているように見える。 外れた時には「画面に向けろ」と指示が出るし、上下どちらに外れたかは その表示が出る位置でわかるようになっている。 だが、相手は5歳児だ。字はまともに読めないし、類推するのに必要な経験や知識が 決定的に欠けている。 まだ早すぎたかもしれない。少なくともポインティング操作は無理だ。

外れた時でも加速度センサーを使って少しでもカーソルに動きをつけてやる、というのが 一応の解決なのかもしれんなあ。そんなことが可能であれば、だが。 たぶんそう簡単には行かんだろう。

はじWiiは子供には難しかったので、WiiSportsに移動。 ゴルフというのでゴルフをやったが、なにせゴルフを知らないので 真似をすることすらできないし、力加減で飛距離が変わるという当たり前すぎる原則すら 理解していないので、グリーン上で力一杯ぶっとばしたりしてゲームにならない。 次はテニスだが、いい具合に振るということができないので無理。 3Dなので奥行がよくわからんのだろう。また、振っているようでいて、 リモコンを持ったまま体を回しているだけだったりすると、加速度が不足して振れなかったりする。 一回一回飛び跳ねて床に座り込むのでやっていられないというのもある。 おまえオーバーアクションすぎ。 結局ボクシングに落ちついた。これなら何もわからなくても振り回していれば パンチが出る。さらに良いことに、私が結構真面目にやっていても、 ただ適当に振っているだけのオタマに敗けることがある。 私が下手すぎるだけかもしれんが、さっぱり感覚が掴めない。 パンチを打ったつもりでも出ない、ということが多すぎる。 加速度が足りないのか、硬直中でパンチを出せないタイミングだったのか、 とにかくわからない。たまにフックが出るが、あれがどういう操作で出ているのかもわからない。 しかし、オタマ的には適当に振っていれば楽しいので、これが一番いいゲームだということになる。

テニスとボクシングは横視点の別ゲームが欲しかったな。 ファミコンめいたショボい絵面になってしまうが、それはやむをえない。 とにかく3Dの奥行を把握するのは難しいのだ。

ゼルダのスカイウォードソードを借りた。すげえやりたい。 ずっと借りているラストストーリーもある。 だが、こいつらをやるには、子供が寝静まった後を狙わねばならないし、 寝る部屋に音が届かないだけの距離を空けねばならない。 さらにゼルダではリモコンを振るスペースも確保せねばならない。 難易度高すぎる。 玄関のドアの外側、というのがたぶん一番確実なんだが、不審者すぎるな。 とりあえず玄関で試してみるか。 なお、寝る部屋の一つ奥にも部屋があるのだが、 寝る部屋と隔てる戸の防音効果がゼロな上に、光が漏れるので無理である。

テトリス本にお叱りの意見を賜った。 意図はいいとして出来が悪すぎる、という感じのご意見。 正直へこんでいるが、物を出した以上そういうこともある。だからそれはいい。 意図はいい、というのであれば、その意図でもっと良いものを書いてくれればいいと思う。 正直本を書くのはしんどいので、そうなった方が皆も私も幸せになれる。 本当に思う。誰か書いてくれ。

しかし、今までこういう本がなかったのは、こういう本を書こうと思った人もいなかったし、 こういう本が欲しいと思った人もいなかったからだろう。 そうであるならば、私以外の人が書けば、全然別のものができるに違いない。 私が意図しつつ到達できなかった理想の形、 ではなく、単に私以外の人が書いた本になるだろう。 以前編集の方と話した時に「なんで他の人はこういう本を書かないんですかね?」 と聞いたことがあるのだが、「できないんですよ」と返された。 それは、たぶん、私の書き方を良いと思えないからだと思う。 私が欲しい本は、私が自分で書かねばならないのだろう。 前の本が3万近く売れたのに真似するものが一冊も現れないのだから、 そうとしか考えられない。題名が似た本は何冊か出たが、 やり方が似ている本は一冊もなかった。

出来が悪いと言われれば、返す言葉はない。 自分の文章がうまいとは思っていないし、 校正は相当がんばったが相当に不十分だったし、 論理的思考力が劣っているのは重々知っている。 そもそもプログラミングの経験も知識もとても一流とは言えない。 根本的に私みたいなのが本を書くのはおかしいのだ。

そういえば、この感想を書いた人が絶賛している「わかりやすいJava入門編」 はテトリス本を書く前に参考資料として読んだ。 5年も前にこれ読んでプログラムが書けるようになったのであれば、 テトリス本が難しいということはないだろうと思うんだけどなあ。 少なくとも11章くらいまでは。

ごめん今ウソ言った。 プロでテトリスをちゃんと書けない奴なんていくらでもいるだろ。 テトリス本は初心者用だが、簡単ではない。 必要な知識を極限まで少なくし、説明の飛躍や理解を妨げる障害を最小にし、 同じことを何度か異なる言葉で説明する。 このへんが初心者用という意味だ。 簡単であることは含んでいない。 そもそもテトリスのロジック自体が簡単じゃないし、 プログラミングの概念自体が簡単じゃないわけで、 そもそも簡単にはなりえない。 ただ、才能や運を必要とする難しさを、努力で克服できる難しさに変えたい。 才能や運を欠いても、努力を投入できる人は同じ高さまで行けるようにしたい。 もちろん、才能も努力もなくてもどうにかできるのが理想だし、 誰もがそれを求めているのだが、私にはそれを可能にする道がまだ見えない。

「良い文章をたくさん読むのが良い文章を書く秘訣」 というのと同じに「良いプログラムをたくさん読むのが良いプログラムを書く秘訣」 と思う人は多いんだろうな。そういう人は私の本は嫌いだろうし、 たぶん私のことも嫌いだろう。 「スライサーは邪道。中華包丁一本でやれるだけやれ」が私の信条だからな。 中華包丁でどうにかできるようになった後で、たまたまスライサーを知り、 「お、これいいじゃん」となる順番が望ましい、と私は本気で思っている。 それが現実的に無茶すぎるケースは多々あり、 そういう時には私も最初からスライサーを渡すが、 テトリス本ではそういう妥協はほとんどしていない。

言うならば、初心者用の本には、簡単な本と、簡単でない本があるんだろう。 その本の最終成果物を作るのに必要な論理思考の量を難しさと呼ぶ時、 覚えることがたくさんある本は、その分だけ論理思考の量が減る。 しかし、覚えることが多い分だけ自作せねばならない部品は少なくなり、 自分で書いた量の割には最終成果物が豪華になる。 最終成果物の豪華さと必要な論理思考の量の比で見れば、 覚えることが多い本ほど有利だ。 「四角を描く」という関数がハナッから与えられていれば、 それを自作するのにかかる労力は無用になり、 より高度な最終産物を作る余力が出る。 最終成果物の豪華さあたりの必要論理思考量、 というようなもので比較すれば、私のやり方は圧倒的に不利だ。 難しさは必要な論理思考の量にだいたい比例する。

2015年05月01日

もう5月だったのか...

弟、月曜のオキサリプラチンのダメージが木曜になって来たようだ。 一日あまり食べられなかったらしい。 食欲不振、悪心、疲労、倦怠感、味覚異常はグレード2といったところか。 今日金曜日にはおおよそマシになったようで、食欲不振と悪心はグレード0か1になっているが、 疲労、倦怠感、味覚異常はオキサリの前からなのでそう簡単にはなくならないと思われる。 味覚異常に対処するために亜鉛サプリを勧めたが、さて効果が出てくれるだろうか。

5月15あたりにCEAを測ってガーンと減っていれば、 効果ありということで次回のオキサリは減量したいところではある。 そうなってほしい。ハーセプチンまで使って横這いではあまりにも厳しすぎる。 一旦縮小してくれれば、その間に体力を立て直すこともできるだろう。

どうやら地味にダメージが大きいのがゼローダっぽく、 ゼローダを他のものに変えることも検討してみていい気がする。 TS-1、フルツロン、UFTの3種類が考えられるが、普通TS-1だろう。

ひつじこつわり。吐き気はまだ軽いようだが、とにかくダルいようだ。 なので、それなりに機嫌が悪い。

漢方薬局から生薬が届いた。縮砂、陳皮、香附子、蘇葉、半夏。 今日は半夏7g+普通のショウガ12.5gを煮て、吐き気止めとした。 だいたい小半夏湯。茯苓を入れるとつわりの薬として有名な小半夏加茯苓湯になるが、 茯苓は当帰芍薬散に入っているのでそっちで。 試しに少し飲んでもらったが、マシになったらしい。一度ではマグレもあるので、 今後追試する。 ついでなので、それらの二番煎じに、縮砂、陳皮、香附子、をそれぞれ1g入れて煮出し、 最後に蘇葉を0.7gほど入れて30秒に満たないくらい沸騰させたものを作ったみた。 香蘇散っぽい何か。ひつじこによれば梅コブ茶的な雰囲気でうまいらしい。 私も味見してみたが、なかなかいける。 なお、縮砂はガリガリ噛んでいると吐き気がマシになるという噂を聞いて買ったもので、 ひつじこによればなかなか良いらしい。私にはちょっとキツい。 辛くないコショウの仲間だが、香りが強すぎるのと、苦味がきついように思う。

というわけで、つわりが続く間は縮砂、陳皮、香附子、蘇葉、ショウガを煮た汁を毎日用意し、 これで当帰芍薬散を飲んでもらうことにしよう。 おおよそ紫蘇和気飲的な感じになる。

オタマの皮膚が悪化している。上半身がガッサガサだ。 傷の治りも悪い。こりゃまたオケツだろう。 しかし一日に何種類も薬を煎じるのは面倒くさすぎるので、 桂枝茯苓丸加大黄の丸薬を飲んでもらうことにした。 今日は5個。最終的には10個を2回くらい飲んでくれればいい感じになる。 大黄は下すほどの量ではないので大丈夫だろう。オケツ改善の補助みたいなものだ。

オケツ下しは大黄がないと効きが悪い気がする。 桂枝茯苓丸をいくら飲んでいても何ら変化を自覚できない。 何ヶ月も飲まないと効果がわからないような薬は役に立たないわけで、 一週間で感触がないとダメだと私は思う。 その意味では、大黄入りの桂枝茯苓丸は効果が実感できて良い。 仮に治打撲一方や通導散の方が効くとしても、煮る手間や味の悪さを考えると、 丸剤で行けることの利点は大きい。

水曜日のこと。川崎のラゾーナまでシノンとオタマを乗せて自転車で行ったのだが、 厄介なことに自転車の鍵をなくした。オタマが「アカチャンホンポのお金を払うところで チャリーンって落としたの見た」とか言うので一応アカチャンホンポまで戻って聞いてみたが、 当然見つからない。見切りをつけて電車で帰ってきた。 家で鍵をゲットし、私一人で電車でラゾーナ、そして自転車で帰るというアホなことになった。

なお、元々の用事はシノンの靴を買うことだった。 12cmでは小さくなってきたのか、あるいは後から買ってもらったら長靴が気に入ったせいなのか、 ここのところ長靴しか履かない。暑いし脱げるし重いしでロクなことがないので、 靴を買うことにしたのである。しかし、いざアカチャンホンポに着いていろいろ見せてみても、 全部拒否される。仕方ないので靴下だけ買って帰ってきた。

ラゾーナの駐車場の隣にはヒトデのような5角形の山がある遊び場がある。 シノンとオタマはそこで結構な時間遊んでいた。食品売り場で買った唐揚げとししゃも唐揚げを ピクニックのように食べた。いろいろあったが、まあ良しとしよう。 ひつじこを休ませる目的は達したと思う。

昨日木曜日は川崎のヨドバシまで自転車で行った。下の弟からWiiを借りるにあたって、 モニタがなければ話にならないからである。通販で買えばいいのだが、 せっかくなので生で見てこようと思ったし、例によってひつじこを休ませる時間を作りたかったのもある。 リベンジを兼ねてまたラゾーナに自転車を置いてからヨドバシに行った。 ビルに入る直前、オタマが「上の遊び場に行きたい」と言うので、8階。 最初は誰もいなかったが、後から後から家族がやってくる。 オタマは0歳児をあやすのに夢中で、シノンまで一緒になってやっている。 母親も嫌がらずにいてくれてありがたい。なにせワセリンのせいもあって ヨドバシやらラゾーナやらに来ている子供の中でもかなり服がみすぼらしい部類に入るからな。 私も含めて。 なお、ヨドバシに入ってもシノンがピアノに釘付けになってまるで動かず、 モニタをゆっくり見る余裕なんてあるはずもなかった。 Wiiのソフトで安くなっているものはないかなあと思ったが、安くなるようなものは そもそも売り場からすでに消えていたので普通に高いものしかなかった。 まあこの世界にいる人間がゲームの5000円を高いとか言っちゃダメなんだが、 残念ながら諸々の都合で金がないのである。 福島往復したり薬買ったりするのでえらいかかるからな。 しかも3人目だ。給料を増やす算段をしないと本格的にマズい気がする。 でもすでに700万近くもらっているわけで、これ以上増やすのは容易ではない。 なんか劇的に貢献できる方法を考えないといけないんだろう。

結局モニタは通販で買った。今日の朝注文したら夜に着いた。恐ろしいなヨドバシ。 本当は21.5インチのデルの奴にしたかったのだが、 今日届くのは23インチの方だけだったのでそちらにした。 明日弟から借りられる予定なので、今日中に欲しかった、というだけの理由だ。 つまるところ、HDMIとDisplayPortがあって、 IPSで、スピーカーがついていれば何でも良かったわけで、 AOCとかいうメーカーのでも良かったんだろうが。

1.5インチデカいことを後悔することもあるかもしれんなあ。 来てみて思うが、23インチは結構デカい。 今日の夕方までうちにある最大の液晶画面は12.5インチだったのである。 無駄にデカい。


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