だだもれ

2017年09月26日

57.9kgしかなかった。おかしい体重が増えないぞ。

俺屍、ついに氏神候補が出た。しちゃえばよかった。思い出深い奴だったのに。 つい20人制限とか言われるとケチろうとしてしまう。 とりあえず古墳ダンジョンの地下2階はすごく経験値効率がいい。 しばらく通って体勢を整えたい。というかそれより先は敵が強すぎてまだ無理だ。 あと鉄砲強すぎ。今のところ重防具と軽防具にほとんど差を感じない。 高い軽防具は安い重防具よりも強いわけで、 剣士より大筒士の防御が高いこともよくある。 大筒、大筒、槍、槍、でいいんじゃないかなあ。わりとマジで。 結局ザコ戦の効率が高ければその分強化できるので、 ボス戦でも割と行ける。ザコ戦の効率が悪いと、 6人家族を維持するだけの戦勝点を稼ぎ出せなくなる。 単体攻撃の職業は本当使いにくい。 どんな職業でも若いうちは魔法が使い物にならんし、 併せはザコ戦ではリスキーすぎる。敵全員に一回殴られるまで敵が減らないからな。

2017年09月25日

UI仕事がずっと続いているわけだが、異常に疲れる。 UI仕事だからなのか、転職してまだ慣れてないからなのか、 加齢による弱体化なのか、よくわからない。 ただ、UI仕事と慣れ親しんだコード仕事には大きな違いがある。 目とマウスを使う量が全然違う。 UI仕事はかなり目を使うし、マウスの移動距離も長い、 コード仕事は文字しか相手にしないのでピクセル精度で見る必要もないし、 マウスなんてほとんど使わない。

早くプログラマがUIを置かなくていい世の中にならないかな。 しかし、人材組成的にプログラマが余ってて絵描きが足りない状態だと、 絵描きに最終データ生成までやらせて並列度と試行錯誤速度を上げる、 という世の中の潮流に乗れない。 IT企業でゲーム開発歴が浅いと絵描きが足りなくてプログラマが余るのは わかるから、プログラマが手作業でUIの目コピをする状況になることにも 合理性はある。しかし、正直辛い。 絵描きの脳内にある完成系に近づけるという作業には、 工夫の余地があまりない。斜め上を行く動きをつけてやる、と意気込んでも、 デザインの脳内にある完成形を超えるのは困難だし、 コレジャナイと言われればそれまでだ。 「で、いつ指定した通りの動きになるの?」とか言われちゃうとショックだしな。 速度や容量効率を追求することはできるが、 大半のデータではその価値はなく、そこに時間を割く正当性は薄い。 そして仕様が変わったり、元のデザインが変わったりすれば、 かなりの程度で諸々やりなおしになる。 単純にどうにかして労力を下げるしかないなあ。 そう思ってAEから変換する装置を作っても、 デザイン側は最終データでなく目コピのための参考データを作っているので、 動的分岐があったり、尺を変えないといけなくなったりすると、 ゼロから手作業で再現するか迷うくらい手間がかかる。

2017年09月23日

発熱。37.0とはいえ油断できない。 大船までバイオリンを修理に出しに行き、 帰ってきてシノンにつきあってたらそんなことになった。 咳もぶり返してきたので、飲まずに取っておくつもりだった麦門冬湯を投入。

チームワークで物作る、というのはどういうことなんだろう。 実はまだよくわかってない。 複数分野の専門家が集まらないといいものは作れないから協力せざるを得ない、 だからそれぞれが最大限に能力を発揮するように極力邪魔をしない、 というふうに捉えていきたいのだが、 まあ確かにそれは建前ではある。 人は放っておくと怠けるので管理せねばならないとか、 人は自分の担当分野が製品でいかなる位置を占めるのか理解しないので 過程にまで踏み込んで同期オーバーヘッドを払わねばならないとか、 それぞれのスキルは換えが効かないほど高いものではなく 実際いなくなるので、冗長化に追加のコストを払わねばならないとか、 まあそういう側面も実際はあるわな。 アートだ遊びだと言ったところで、工業製品の作り方として正しくなければ、 組み上がらない。ゲームはノリで作るには大きくなりすぎた。

2017年09月22日

59.05kg。体重が少しづつ戻りつつあるように思うが、まだ63kgは遠い。 ただ症状はもうほぼなくなっていて、咳が少し残っている程度だ。 病院行ったら薬が麦門冬湯だけになった。 小青竜湯から麦門冬湯になったのは、 痰や鼻水、発熱や頭痛がなくなったからだろう。 両方半夏が咳止めとして入っているが、麦門冬湯は分泌を増やす方向で、 小青竜湯は減らす方向だ。 中医学的には肺は乾燥方向に弱い臓器ということになっていて、 長期にわたって分泌を減らす方向の薬をやるのは良くないということになっている。 あの先生、結構漢方やってるんじゃないかな。

見積りして優先順位つけてもらってその順番でやる、みたいなの やっぱり苦手だなあ。まあそれも勉強かとは思うが。

2017年09月21日

1/4は実家にあるらしい。いつどうやって取りに行くかな。 もう多少壊れてもいいので輸送してもらえるなら輸送してもらうんだが。

TGSやってたことに夕方まで気づかなかった。 伝統的なゲーム業界からはずいぶんと遠い所に来てしまったということだろうが、 前から自発的には行かなかったわけで自分は変わってない。

2017年09月20日

オタマのクラスメイトがバイオリンを習っていて、 そのツテで先生に会ってきた。 なんかオタマはやる気っぽいので、その方向で行く。 お金がかかるが、お金がかかるのが問題になるほど続くなら うまくなるんだし、まあそれはいいだろう。 3人ともやるとなったら何か考えないと家計がヤバいが。

とりあえずオタマがデカくなってるので、1/4サイズの楽器が必要。 買うと5万はする。私はそれでもいいと思うんだが、 実家にあるかどうかをまず確認しよう。

2017年09月19日

会社に9時間いたが熱が上がらなかった。 抗生物質で菌が死んで炎症が引いてきたのだろう。 しかし咳は出るし、少し動くと汗が出る。こりゃ病人だ。 体重は57.8kg。

2017年09月18日

食っちゃ寝生活。いろいろマシになってきた気はするが、 咳は取れない。微妙に頭痛。あと体力がない。 今調子に乗っておかあさんといっしょの歌に合わせて踊ったら 頭痛と寒気と謎ダルさが一気に来た。まだ早い。

昨日の体重は57.7。増やすぞ。

おとつい、ひつじこが図書館に行くのについていった。 子供向け小説ってどんななんだろうと思って見てみた。 エルマーのぼうけんとか、ああいうのに相当して、 もうちょっと上の世代だと何だろうなあなどと思って見ていて、 デルトラクエストというのが目についた。 題名と装丁が目に刺さる。 借りてみた。

全8冊中6冊読んだ。テンポいいし、力技で解決しないし、 なんつうかゼルダっぽい。 「これ、何回死んでロードしなおしてるんだろ」と思うくらい サクサク進む。 世界観にも本格らしさはなく、 平気で英語混ざっててわかりやすい。 なるほどこれが売れていたのか。わかる。読める。 ただ、さすがに慣れるともういいかな感は出てくる。 続編もあるけどそこまで読むかはわからんなあ。

もちろん狙いは別にもあって、こうやって面白そうに読んでたら オタマも読まんかなあと思ったのだ。狙い通りに読んでいるようだったが、 少々早すぎたらしい。本人は「読み終えた!」とか言っているが、 内容はわかっていないようだ。まあ斜め読みでも何でもいい。 字に慣れればいいことはたくさんある。

酒呑童子を倒しに行ける体制にならない。 何かと敗走して若手が殺されて予定が狂う。 経験値稼ぎしてると、そこにボスがいるんだよな。 一回倒してるし経験値も稼げるしいいだろと思って挑むと、 予想外に強くて殺される。 このゲームをまだわかっていないようだ。 普通のロープレと違って、パーティーは 直線的に強くはならない。性別が違うせいで 属性武器が使えないとか、素質がイマイチだとか、 経験値稼ぎが足りなかったとか、 全体回復や状態回復の使い手が減ったとか、 パーティーが弱くなる理由はいくらであもる。 それに油断が加われば、そりゃ瞬殺だ。

デルトラクエスト読み終えた。それなりのどんでん返しがあって、 ちょっと「おお」と思って終わった。 いろいろ解決してないのでいくらでも続編が書ける。 嫌いじゃないしオタマが読むなら歓迎だ。

当たり前のことなんだが、小説でボスのHPを削っていくような 戦いをすることはない。苦しめられて耐えつつ、最後に機転なり 隠し技なりで華麗に逆転して勝つ。 ゲームを押しつけがましくなくそういう感じにすることはできないものかな。 しかし、「自分が強くなるので究極的にはバランス調整不要」 というロープレのフォーマットを保ちつつそれをする手は浮かばない。

酒呑童子倒した。98年とかじゃエヴァンゲリオンの影響はまだ強いよなあ。 本当の悪い人の造形があれっぽい。

猛烈に敵が強い。各迷宮一回づつ散策しようかと思っているのだが、 経験値効率がすこぶる悪い。水路はもうボスを見つけた。 「周囲のザコが小指一本で倒せるようになったらボスと戦う頃合い」 というのが本当なら、今行けば確実に死ぬ。

2017年09月16日

朝、熱はない。今日通して37.0より高い熱は観測されなかった。 だが空咳がひどい。なんだよこの咳。 頭痛ほどではないが、これも根こそぎ活動力を奪っていくな。 なにせずっと息苦しい。深呼吸すると 鼻あたりに謎の不快感が走ってそれを押し留め、さらに気管が 刺激されて咳に直結する。 昨日の酸素飽和度は94しかなかった。今日も改善したとはいえ96で、 非常によろしくない。

抗生物質の効果はまだ実感できない。咳は昨日よりも今日の方がひどい。 姿勢を変えずにおれば楽だが、おむつをかえる、絵本を読む、水を汲んでやる、 等々のなんてことない動作の度に咳込む。 医師によれば、咳はしばらく残るかもしれないし、 レントゲン上の改善が見られるのも3ヶ月くらい先の話だそうだ。

ただ、体重は58.25まで回復した。最短で63まで戻す。 そこから上は、「糖質制限し続けながら太れるのか」 という実験の意味合いも帯びてくる。理想は70。

微妙に俺屍が進んでいる。大江山の中ボスを2体倒した。 大ボスは1年後。

2017年09月15日

13,14と朝は36.8度とかなのに、5時間働くと38.5度で頭痛と寒気に 襲われる、みたいな状態で、早退を余儀なくされた。 安静で治るものなのかどうかという問題はあるものの、 とりあえず今日は休み。朝は37.0度。 特に何もしてなくても37.6度までは上がった。 38度にならなかっただけマシだが、これで治るのかは全くわからない。

というわけで再度病院。 「いくらなんでも熱が出たり下がったりが長すぎる。思いあたるフシがあるから レントゲン取らせてくれ」とのことだったので、是非是非、とやってもらう。 診断。肺炎。右下肺葉がすりガラス状に白い。 聴診でも音が変だったそうだ。丁度「身をよじったり息たくさん吸うと わけのわからん痛みが走る場所」だし、やっぱなんかあったか。 原因菌を特定する検査を追加すると時間と金がかかるからか、 それ以上の検査はなしで「たぶんマイコプラズマ」という仮説で治療開始。 抗生物質二種、整腸剤、あと鼻水その他を抑える小青龍湯。 山本巌本にも下気道炎で寒証なら選択肢の一つと書かれていたのでいいと思う。 あと激しく熱が上がった時のためのカロナール。

マイコプラズマ肺炎は潜伏期が二週間だそうだ。 8/31に宴会に行ったのが怪しいが、あの時にすでに風邪気味だった。 激しく高熱を発したのは9/4の夜だ。 要するに、すでに風邪を引いていて、8月末あたりに どこかでもらってきたマイコプラズマが9/10ごろに発症したということだろう。 感染しても発症する率は低いらしく、 長引く風邪でよほど弱っていたのだろうと推測する。 そして風邪が長引いたのは、それ以前に疲労で弱っていたからだろう。

何より体重戻さないと。発熱と頭痛、そして咳は体力を食うが、 対抗して食わんことには仕方ない。 体脂肪と筋肉の余剰があれば治るまで食わない方が気は楽なのだが、 今は余剰がなさすぎる。体重56.7は本気でヤバい。 179cmあるからな。できれば70kgくらい欲しい。

緊急避難で二郎とかドカ食いして太ってもいいといえばいいんだが、 当然二郎を食う体力などあるはずもない。 最近しょっぱいもの苦手になってきたし、もう食えないかもしれんなあ。 すた丼の米抜きの奴とか一回試したいが、当然この街にはない。

ひつじこ達4人はオタマのクラスの友達の家に遊びに行った。 最近こういうのが多くていい。家ぐるみで遊びに来たり行ったりするのが このへんのやり方だ。なにせ公共の遊び場がロクにないので こういう形にならざるを得ない。

それにしても、うち極立って貧乏だな。 そもそも一軒家率高い。

収入に対する支出の割合が、家族構成の割には小さいだろうとは思う。 たぶんケチっている。 金持ちな気分になってしまうと取り返しがつかないから、という理性的な理由と、 ひつじこが豪華な消費を好まないからという理由と、 私にとって貧乏ごっこが面白いからという理由が合わさって今こうなっている。しかし、今でも結構出費は増えてしまっていて、 今後も増えていく予定だ。 敢えて財布の紐を緩めなくても、自然に緩めざるを得なくなる。 習い事でもすれば確実にそうなるし、 食う量は増えるし、そう遠くないうちに1LDK35平方では限界が来るだろう。 体重を目標まで増やしたら、そういったことも考えないといかんなあ。

37.6度程度でもそれなりにキツい頭痛が来るな。いつも決まった場所だ。 動かないといけない理由があるならカロナールで抑えるが、 そうでもないなら放っておいて寝よう。

2017年09月13日

気持ちの良い朝日とともに起きたせいで、「おお、治った」 と思ったが、そんなことはなかった。朝日に騙されていた。

36.9度まで落ちたが、微妙に寒い。寒いということはまた上がるということだ。 咳も引いてない。鼻の奥もまだ腫れているようで、鼻水はねばいし、声も変だ。 頭痛っぽさもある。体重は57.35を記録。ここ10年くらいで一番軽い。 おとといよりは昨日、昨日よりは今日の方がいいのは間違いないが、 これでフルタイム働くとたぶん崩れ去る。 座りっぱなしでプログラムとか書いてるだけで消耗するのが納得行かないなあ。 あと、こんなに休んでるのにゲーム進んでないのも納得行かない。

矩形でないディスプレイを備えた電話が出てきたか。 面白いからもっとやれ。 ゲームはたぶん四隅切り落として対応するし大した手間じゃない。

2017年09月12日

昨日は普通に出勤したら夕方には38.9度まで上昇。 謎の背中の痛みまで出てきたので、膵炎とか肝炎とかないだろうなと 思って念のため病院。たぶん大丈夫だから、このまま治らなかったら来て、 という程度。

夜オトモが発熱、咳連発。泣きまくり。ひつじこが力尽きて、 明け方だっこひもでだっこしながら1時間以上トランポリンの上でゆれてた。 朝になって落ちついたのかオトモは寝たが、激しい疲労と寝不足。 朝の体温は37.7度。

こりゃ会社休むしかないか。有給の残りが1日になるな。それであと半年か... これはもう、普通に給料が減ることを受け入れるしかないな。 どうやっても無理だ。 土日働いて過去の有給を振休に変換する、とかできるといいなあ。 まあ今は回復最優先。

今日は全く体温が下がらない。オトモのウンコかえたり その手の雑用は多少してたが、基本休んでたはずだ。 安静で回復するという作用機序誰か教えてくれ。 とりあえず37.5度からは下がらず、夕方17時は寝てたはずなのに38.5度。 しかし食欲はあるので食うぞ。 あと、漢方煮るのはおっくうだし、具体的にこれだろというのが思いつかないので、 ビタミンCの実験を再開。前は一度の量が多すぎた。すぐ下痢して話にならん。 推定1g程度を毎時飲む作戦で行く。 ひつじこが幼稚園の集まりで秤を他の家に置いてきているので、 量れない。漢方もやめとこう。さすがにあれをドンブリでやるのは怖い。

2017年09月10日

微熱続行。食欲良くない、微妙に頭痛。 これはいかんな。長引く予感。

放射能の時に東京から逃げた人達が結構いた。 核ミサイルは放射能の比でない確率で死ぬが、 田舎に疎開した人はいるのだろうか。

熱はもう下がったと思うが、咳が止まらんな。あとすぐ汗が出る。 咳止めは種類を間違ったようだ。 咳には、痰が刺激になるものと、気道が炎症起こしてむくんで刺激になるものと、 気道の乾燥が刺激になるものがある。 最初は痰だったが、だんだん気道の炎症にシフトして、今は完全に炎症だ。 ずっとのどの奥がかゆくて咳したい、的なのは炎症タイプの咳だ。 これは去痰薬が効かない。咳中枢を抑えつつ、気道筋肉の痙攣を取り、消炎し、 むくみを取る、という4つの攻め口で行かないと。 メジャーなのは、半夏、麻黄、石膏、杏仁の組み合わせらしい。 でも麻黄はうちにないんだよな。麻杏甘石湯か五虎湯のエキスあったかな。

ひつじこと子供達は幼稚園の友達の家に遊びに行ってきた。 数家族父親ごと集っていたらしく、私だけ風邪で寝てたのは本当に残念。 葬式あたりから幼稚園イベントには全然参加してないからなあ。 秋になにかやるならまた参加しよう。

8日で、転職して365日経ったことになる。 総合的に良かったと思うのでそれはそれでいいのだが、 こうして風邪をひき、体重が57.6kgまで落ちる状態になってちょっと考えた。 ここ1年間やってた「普通の働き方」は私にとっては持続可能ではないかもしれない、 という仮説。

加齢によって弱った可能性、糖質制限によって弱った可能性、 まあそのへんもあるのだが、そもそも一日8時間集中して、 しかも他人にスケジュールの約束をした状態で仕事をし、 さらにそれぞれの仕事の粒度が小さく、 というのは実は初めてな気がする。 私はそもそもこんなに働いていなかったのではないか。

新人の時から、仕事はおおまかにしか指示 されないことがほとんどだった。「描画やって」「コリジョンやって」 「なんか画面にノイズ出して」等々。たまに「このパワポにあるように カメラワーク作って」と言われることもあったが、 大抵細かいことは無視して作っていたし、 制御のアルゴリズムなんかはパワポに書かれるはずもないので、 制御工学を勝手に勉強して入れたりしていた。 他人に相談することはあったにしても、設計は自分でし、 勝手なテンポで実装し、勝手にゲームにつっこんだ。CVSやSVNはあったが、 その程度だ。入社数年後以降はゲームコードを直接触る仕事は激減し、 下層ライブラリとアプリのつなぎ部分を作ってアプリ側下層に渡すとか、 下層ライブラリを作ってアプリ側下層に渡すとか、そんなのが多かった。 仕様を満たしているか厳密にチェックするような類の仕事もあったが、 その手のものはハードウェア仕様であったりIO仕様であったりしたので、 ゲームの仕様ではなく、つまり議論の余地がないものだった。 というわけで、ぶっちゃけ人と話す必要があんまりなく、 締切に追われる頻度も低いので、コミュニケーション頻度が低く済んだ。 会社にいる時間そのものは長くても、休憩と勉強と仕事が 体のテンポで切り換えられていたのであまり疲れなかったのだろうと推測する。 発売間近にバグが取れなくて祭、 的なことはそりゃ何度もあったが、 デバグは一種のパズルでゴールが見えているし、 自分で書いたコードであれば案外疲れない。

今は自分のテンポで仕事をするのは結構難しい。 まず仕事の単位が細かい。ゲームのクライアント側という奴は、 何かと機能が細分化して積まれる。 昔はモーションとか描画とかのサブシステムを作る仕事が多く、 そりゃ当然粒度が大きかったが今は違う。 「ここにポーズボタン置いて」「○○画面のUI素材来るから目コピして実装して」 的なことで、せいぜい一日かそこらで片づけることを期待されている。 時間の流れが速くて「これがちゃんと働くということか」と思うわけだが、 テンポを自分では決め難い。 本来切り替えオーバーヘッドが極めて大きい性格なのに、 それを無理矢理削り取って終わったらすぐ次の仕事をやる、 というのは結構体にムチ打ってる感がある。

あと、そもそも「新入社員だし規律に従おう」と考えたわけで、当然そうなる、 というのもある。 自分に自信がなくて転職したわけだから、 新しい所に行く理由はほぼほぼ修行だ。 「俺をもっとうまく使ってくれる場所へ行くぞ」 みたいな前向きなで転職したわけではない。 自分のスキルが紙屑になる場所に行って嫌でも修行せざるをえない状況に追い込む、 という後ろ向きな理由で転職したのだ。 だから、そこで妙な我を通しては目的に合わない。 そもそも我を通す自信などない。 ただ、一年経って、「やることの内容はともかくとして、 やるペースは考えないと死ぬなこれは感」が出てきた。 働いてる時間が平均月40くらいしか標準時間より長くないのに、この疲労度はおかしい。 月250時間までは会社にいても体に負担はかからない、 ということを私は経験的に知っているのだが、 それは「どういうふうに会社にいるか」に強く依存する、ということだろう。 つうか平均したら一日1時間は雑談してたんじゃないかと思うし、 何か勉強してる時間が2時間くらいはあったような気がする。 あれだけ大量の洋書を買い漁って、おおむね読んでいたわけだからな。 勉強、設計、実装、デバグ、雑談、みたいなものが、 それぞれ異なる所に疲労をもたらし、異なる所に回復をもたらすのだろう。 それを自分のテンポで切り換えていれば消耗しないのだ。たぶん。 業務時間に論文読んだり本読んだり全くしてないもんな今。

あとは転職前から起こってる変化も影響してるな。ゲームをやらなくなった。 アニメを見なくなった。漫画を読まなくなった。音楽をやらなくなった。 そして、ゆっくり何かを考えここに書く頻度が激減した。 子育てでそれどころじゃない。 これは今でも継続している。

さて改善だ。

栄養要因はとりあえず真っ先に改善する。とにかく薬だと思って卵食う。 糖質削ったところで満足してちゃダメだ。絶対量足りてない。 体重は迅速に63kgまで戻す。できれば65まで行きたい。

あと寝る。土曜であっても日が変わったらもう活動してはならん。 なおさらゲームも何もできなくなるが、やむをえん。 十分体力に余剰ができるまでは睡眠は優先する。 今の余力のない状況だと一回の夜更かしが三日以上響くことにもなる。

で一番難しいのが、「もっとダラダラ仕事する。仕事に勝手に勉強を混ぜる」 だろうな。「業務時間は集中して働いてさっさと片づけよう」 的なことが世の中で言われており、 それは「長時間労働より体にいい」という意味合いでも言われている。 もちろん、そうすれば帰って家族と団欒できてその意味でも良い。 ただ、困ったことにどうも私の体と頭がそういうふうにできてない気がする。

それが単なる言い訳あるいは思い込みであってくれればいいんだがな。 実際問題そこに手をつけることは困難だ。具体的にやれることがない。 仕事は変えられんし、会社にいる時間を増やしてダラダラすると家に負担がかかる。 もう少ししたら日常の勉強時間がゼロになってることをどうやって是正するかを 本気で考えないといかんが、それは年明けくらいからで良かろう。

つうかUnityのAPI調べるのは勉強じゃないし、 プロファイラの使い方覚えるとかも勉強じゃないと思うんだよな。 そういう時間はちらほらあるから、それを勉強と言うなら 勉強してないわけじゃない。実際新しいことを何も覚えてなかったら 仕事できてるわけがないからな。 でも、勉強ってそれじゃ足りないと思うんだよな。 何かしら新しい考え方や新しい概念を得て、 それを使ってそれまでの問題を見直した時に何か変えられるものがあるかを探す、 みたいなところまでが勉強な気がしている。 最近では、一応いろいろ考えて文章にまとめたりしたので cedecは結構勉強だったかなと思う。本当はあれを 実戦に応用するところまでやってこそなのだが、それこそ長期課題だな。

まず体だ。効率と長期的な成長の問題は次に考える。 今は「構成員として製品を完成させることに携わる」 ということによる成長が十分に得られるので、 何かややこしい理屈を勉強したいみたいなのは今はなくてもいい。 そういう欲求が出てきたということは、Unityの知識とか慣れみたいなものが 問題にならなくなってきたということでめでたくもある。 日々の作業の仕方が体に悪影響があるようであれば、 それは多少なりとも改善せねばならん。

2017年09月09日

朝。体温は37.3。筋肉質な人なら平熱と言い張れなくもないレベルだが、 私はそうでもないのでまだ高い。 とりあえずプロテインを20g飲めた。

朝は空咳が止まらなくてしんどかったので、麦門冬湯の錠剤で緊急避難。 というか、汗かきすぎて気道の分泌が減ってたんじゃないかという気もする。 プロテイン飲んだり水飲んだりしてるうちに痰が出るようになってきて楽になった。

ひつじこが家を奇麗にしておきたいのは、 いつでも友達に遊びに来てもらいたいから、とのこと。 そういうことなら確かに多少奇麗な方がいい。 オタマにもそう理由を説明すればわかってくれやすいかもしれない。

家で十分な食事をするにはどうしたらいいんだろうな。 糖質制限だと「とりあえず米」的な手を取れないから、 ボリュームを楽に用意できない。6Lの鍋いっぱいにシチューを作っても 私が普通に食うと次の朝までもたせられない。 私がすぐ食えるものでどうにかすれば、シチューを次の朝まで残すことができる。 シチューを作る手間はひつじこの負担で大変なので、そこは有効活用したい。 しかし、肉買ってきて焼くとか、卵炒めて食うとか、 そういうことをするにも余裕が必要だし、 作ったら作ったで結局子供も食べるし、ひつじこも食べる。 作ったものを食べてもらえるのはうれしいのでそれでいいのだが、 知らず知らずのうちに自分が食う量が減っているのは間違いない。

というか、考えたら計算してなかったな。 シチューに肉を1kg入れたとする。蛋白質はおおよそ200g。 子供は体重×2、大人は1.5とすると、子供は大きく見て15+15+25で110g。 ひつじこが50kgとして75g。私が60kgなので90g。 計275g。全然足りねえ。 しかも実際には肉のアク取ったりして蛋白削ってるから200gも怪しいしな。 私があまり食べないでいたのは計算上正解だったということか。 シチューにチーズ混ぜて食べてくれるといいんだけどなあ。

チーズ、うちはデカイ4kgのゴーダを買っているのだが、 こいつは切るのがおっくうという欠点がある。 大した手間ではないが、その手間が障壁になってチーズを食う気にならない ことは案外多い。すぐ食える長期保存できるチーズの形態ってないかな。

小柴胡湯的なものに麦門冬、辛夷、桔梗を追加。 甘草と大棗を入れ忘れたようで味は最悪にマズいが、 痰が出やすくなり、咳が改善。咳すると痰を出せて、それでしばらくは平和 になる。空咳は辛い。 鼻水は昨日出し尽したらしく、奥からは大して出てこない。 出ても透明に近く、ヤバい膿はほぼ出し尽したものと思われる。 ただし鼻水の生産が止まったわけではないので鼻水は出る。

おとなりが核をミサイルに積めるようになった。 ミサイルに積める核ってどれくらいなんだろと思ったが、 広島よりデカいのを積めるらしい。 着弾は東京まで10分だそうだ。 こういうの対処しないといけない人は大変だなと思う。 先手を打って敵を壊滅させたとしても、それで100人とか被害が出れば叩かれる。

中国は選挙がないが経済発展している。北も高射砲で処刑とかしてるが、 経済発展しつつミサイルまで作ってる。 自由とか居心地の良さとかと全体としての生産性にはあまり関連がない のかもしれないという気がしてくる。 偉大な会社で偉大な製品を作る、みたいなのも、 社員の居心地がいい必要はないのかもしれんな。 多くの人にとって転職はさほど現実的な選択肢ではないので、 居心地が悪いからといって辞める率は低い。 成果が出て給料が上がっていればおおむね我慢できる。 うまく文化を作れた会社であれば、自由がなくしんどいにも関わらず それを望む社員が多数、みたいなことにもなるし。

夜。37.0度まで下がったが、咳が引かない。 気管の炎症が取れてないからだ。鼻の奥の炎症はだいぶ取れたが、 臭いはまだ感じにくいし鼻水も出る。まだだ。 あと、風呂で湯を出しながら入ってて、咳した瞬間に 水音が大きくなった瞬間があって、 聴力も落ちてることがわかった。いろいろ腫れてるなこれは。 炎症を下げることに関しては西洋薬の方が効くが、 単に炎症を抑えるというよりは、いろいろ立て直すことを考えよう。 まず十分量の蛋白質を食うことだ。 そしてそれを習慣化するために、 何らかの改善をしないといけない。

確かに計算してみるとどう考えても足りてない。 一日の糖質量を100gに抑えて1500kcal摂るとすると、 1100kcalを蛋白と脂肪で摂らないといけない。 使用頻度の高い豚ロース、鶏モモでは粗く言って蛋白と脂肪の重量比は1:1 程度なので、カロリー比は4:9。 蛋白質の必要量は84gとなる。最低でも肉400gくらい食ってないと話にならない。 糖質多めのユルい奴でも絶対量が不足するよりはいいんだが、 外食でもしないとそうならない。 高くつきすぎるし、午後の仕事の効率が明らかに下がる、という理由で、 外食という選択肢がほぼ消えた。 横浜にいた時は結構昼食いに行ってたが、 鎌倉来てほとんど行かなくなったからなあ。 そのへんで栄養の絶対量が不足してるんだろう。 これをどうにかしないとサプリどころではない。

ローソンのLチキが蛋白13g、ただし糖質は15g、というのは覚えておく。 やっぱ衣は糖質だよなあ。血糖値上げてた原因の一つだったかもしれない。 かなり頻繁にこれに栄養補給を頼っていた。 同じく蛋白13gをコンビニで摂るなら、ゆで卵2個の方がいい。

体重の目標を63kgとする。+5kg。

鈴木メソッド。実は良く知らない。 ただ私に関して言えば、 最初のバイオリン教室は鈴木の本を使っていた。クラシックしかない本だ。 そして薄いので1曲あたりのジャンプが激しい。 確か1巻の最後ってガボットかなんかじゃなかったか? あれ今でも納得行く弾き方できないぞ。 でも今時ってもっと子供にウケそうなものをやらせるんじゃないのかね。 それは先生次第だからなあ。

オトモがデカいらしいがさっぱりわからない。 オタマの時はwebでグラフを見るサービスがあったこともあって 頻繁に測って書きこんでおり、デカいことはよく知っていた。 しかしシノンは健診でしか測っておらず、オトモもそうだ。 グラフのサービスもなくなってしまったので全くわからない。 調べればわかるんだが、そこにあんまり興味がなくなってしまった。 むしろ大きくない方がいい。病気にかかりにくくなる。

なお、母乳オンリー→糖質制限、という大きくなりにくいはずの スタイルの割にはシノンもオトモもよく育っていると思う。 シノンは最後にグラフを見た時は平均な感じだったし、 オトモもだいたい平均だった。 しかし幼稚園その他で他の子がいる状況で見ると、確かに大き目かもしれない。 糖質制限で身長が不利になることはないのかな。 インスリンは細胞分裂ホルモンなので、出るほど大きくなりそうな気もするのだが そう簡単なものではないか。

米食わないことは蛋白摂取の面でどれくらい不利なのか。 生米100gで6.5g程度。卵一個とほぼ同じ。 米100gを炊くと250gくらいにはなるから、卵が60gと考えると 効率はすこぶる悪いな。

2017年09月08日

CEDECでシンギュラリティ主義者が講演してたことを知って、 動画を見てみた。すごい。全く薄めてない。 これ観衆ドン引きだったんじゃないのか。 しかし、そういう連中がいて、そういう見方があることは 知っておいていいと思うし、部分的に当たることもある。 おおよそとしては計算機は高速化し、それによって進化が早まったり、 質的に異った技術が生まれることもある。 未来を現在の延長で考えるクセがついているならば、こういう考えを多少なりとも 知って未来をナメてかからない心構えをした方がいいと思う。

サイゲームズの勉強会の奴はすごいな。 この手の試みは現場の現実に負けて次第に過疎っていきそうなものだが、 うまくやってるんだろうなあ。元々いる人間の意識が高いのかもしれない。 私は勉強会でしゃべるのは好きだが、 勉強会が好きかといわれると怪しいし、 効果があるとも自信を持っては言えない。

私は、勉強会は最低限「言い訳のできる休憩時間」であれば良く、 期待できる効果は「やる気出る」だけでいいと思っている。 講義という形式は何かを学ぶのにそう効率のいい形式ではない。 ワークショップならまだいいが、単なる座学は文書による独習に劣る。 ただ、「放っておいたら学ぶ気にならなかったことを学ぶ気になる機会」 としては講義は非常に使える。それこそが主目的だ。 そしてそれを強めるには、話が面白い方が良い。というか、話が面白くないと ほぼほぼ成立しない。内容はどうでもいいのか、 と言われそうだが、内容がない話を面白くするのは困難だから、 話が面白ければある程度は内容も伴っているはずだ。

と私は思っているが、あんまり同意されないだろうな。 技術者がやる勉強会は少し違う哲学で行われているように感じる。 あれは私が知らない文化だ。

ひつじこが辛そう。幼稚園が始まって他の大人と話す機会が 増えたのでマシにはなるかと思ったが、 夏休みにはない作業が増えるのでそれなりにしんどい。 あまり力になれてなくて申しわけないのだが、 とりあえず、やることを減らせないものかなあと思う。

オタマが忘れ物をしようと、宿題をやろうがやるまいと、遅刻をしようと、 それはオタマの問題だし、私の過去を振り返ればそれはたぶん 大して気にしなくてもいいんじゃなかろうか。 宿題をやるかやらないかで学力にどれほど差が出るか と考えてみればおそらく大した影響はないし、 忘れ物をしたところで困るのはオタマだから、 いずれは自分でどうにかしようとするか、あるいは忘れ物をした状況に 慣れるだろう。どちらでも良い。 遅刻は常習犯になるならこっちも面倒くさいので困るが、 オタマは基本「周りから注目されたくない」人間なので、 遅刻をして目立ちたいとは思っていないだろう。 単純に「早く行け」と言われるとムカつくとか、 そもそも何も考えてないとか、そういうレベルなので、 一回遅刻して嫌な思いをすれば対策する公算は高いとにらんでいるし、 「ガラピコ始まったら行かないと間に合わないよ」 程度の情報を提供しさえすればそもそも遅刻はせんだろう。 そして、言えば言うほど反発するので、効果がないどころか 逆効果にもなりかねない。効果は定かでないのに、 言う側は顕著に疲れる。いいことがない。

全く言わないのがいい、というわけじゃない。 宿題の存在自体を忘れてるとか、損得計算ができずダラダラテレビ を見てしまってるとか、そういうことはいくらでもある。 ただし、言う時にはそれをスルーされても気にしない覚悟を持って 言うべきだと思う。 怒るのは相手を支配したい欲求の現れであって、誰も幸せにならん。 相手を操縦したいなら、大抵は怒るよりいい手段がある。

きれい好きなのも不利なんだよな。 子供は整理整頓に興味はない。面倒くさいだけだ。 整理整頓されていないことのデメリットをそもそも知らない。 そしてそれは体感しなければ学べない。 理屈で理解することもできるだろうが、それにはあと5年はかかる。 布団が多少砂でザラザラしているとしても、 子供は全く気にしない。さらには私も全く気にしない。 気にするのがひつじこだけなので、それは辛いと思う。 もし、ひつじこの「家がこれくらい奇麗じゃないとイヤ」レベル が下がれば、ダイレクトに家事負担と、 子供に怒る頻度が減るだろうし、 ひつじこは怒ると体にダメージが来るので、 その意味でもプラスだ。 しかし、「これくらい奇麗じゃないとイヤ」レベルは 長年かかって作られたものなので、そう簡単には変わらない。 イヤなものはイヤなのだから、それはこっちとしても合わせないといけない。 手伝ってくれと言われれば手伝う。

ただ、子供はそれに合わせてくれる優しさなど持っていないので、 子供に期待しても難しい。そもそも意味がわからない。 子供に頼む時には「片づいてないと困るから片づけて」 と子供の理解できない理屈を言わず、 「私が嫌だから片づけて」と言う方がたぶんいい。 あと私も、「これくらい奇麗じゃないとイヤ」レベルが著しく違うので、 放っておいたら片づけようとは思わない。 散らかっていてもそもそもそれが目に入らない。 なので、「片づけて」と頼まれるか、何らかのルーチン化、 ルール化がなされればやるが、 そうでないとうまく行かない気がする。本当申し訳ないけど。

風邪が悪化。朝は結構元気で、弁当作ったりオトモのオムツ換えたり ゴミ捨てたりしてたし、会社行ってすぐはまだ大丈夫だったんだが、 昼頃には若干怪しい感じになっていた。

一旦帰って、以前から試してみたかったことを試す。 辛夷という生薬がある。コブシの花のつぼみを干したものだ。 香りが強くて、こいつは鼻詰まりに効くということになっている。 本当か試してやろう。 辛夷5gを煮て、朝作ってあった柴胡桂枝湯+補中益気湯と混ぜて飲む。 できるだけ鼻から蒸気を吸い込むようにして飲んだ。 そして鼻をかむ。超出る。下を向いてかむと顔の奥の方にある鼻水が 顔の表面に出てくる感じがわかる。左をかんで、右をかんで、 左をかむともうリロードされている感じで、10回以上続いた。 若干赤っぽい黄色い粘り気のある鼻水で、 まさに炎症状態。副鼻腔炎は簡単に中耳炎になるので、 それをこれで予防できるならありがたいし、 そういう効果がなくても単純に鼻水が空っぽになって鼻が通れば気持ちいい。 これは使える。

生薬は単体での使い方がわかってた方がいいと思う。 混ぜちゃったものの効果だけ覚えてるとそれぞれが何やってるかわからない。 応用が効かないし、アレンジもできない。 単体の使い方がわかってれば、一番合う既存のブレンドにアレンジを 加えてその状況に合わせられる。

午後、会議がたくさんあって夕方まで。もうムチャクチャ寒いし、 背中痛いし、明らかにアウトな状態。ちょっと大事だったので我慢して 最後までいたが、その後のパーティ的な時間にはとても参加できず帰ってきた。 体温を測ってみると39.1度。こらあかん。

こうなるととりあえず体を暖めて解熱しないと仕方ない。 寒気は「体温上げたいから手伝え」という体からのシグナルで、 上げたい体温まで上がると体は満足して汗をかいて体温を下げる。 おそらく高温にして免疫をブーストするためだろう。 しかし、そこで汗が出続けるまま我慢すると高温を保てて その後の治りが良くなり、解熱も速い、というのが漢方の理屈だ。

麻黄湯の錠剤を2倍量、熱めの湯で飲んで、 布団をかぶって温度を上げ、汗が出続ける状態にする。 高温を保つためだ。38度までは顔を出していても寒くないが、 39度になると顔ごと布団に入れないと寒い、という経験則がある。 今日は顔も入れないとダメだった。

ひとしきり汗をかいてパンツとシャツが絞れるレベルになったので、 さらに加温を加速。ひたすらお湯を飲みながら風呂に入る。 脱水を防げるし、中から暖められるし、服も布団も濡れない。 そんなこんなで頭痛が引いてきて解熱を感じたので終了。 37.7度まで落ちた。あとは布団で寝てるだけでいいだろう。 そういうことでこれを書いている。

今日作った薬は一つ生薬が足りなくて、桔梗を入れていない。 どうも切らしているようだったからだ。そんなに重要なのかよくわからんし いいかと思っていたのだが、どうも効きが悪い。 桔梗は去痰+消炎だ。痰の水分が減ってこびりつくと、 なかなか出てこなくなり、痰が切れにくくなる。 そしてこびりついているとそれが刺激になって咳が出る。 なので咳が止まらない。桔梗はどうも分泌を増やして痰を出しやすくしてくれるようだ。 咳止めとしては半夏を入れたが、いつまでも気道に何かがへばりついている感じで とにかく咳が止まらん。桔梗大事。さすがに浅田飴の主薬なだけはある。 つうか桔梗どこ行った。まさか尽きたのか。

辛夷に消炎剤や去痰剤、代謝を落として解熱させる薬を混ぜたものが、 辛夷清肺湯だ。ねばい鼻水が出て、 鼻がつまったり、鼻の奥が痛かったりすればこれを使う。 どんどん鼻水を除けるので、菌が鼻の奥で増え続けるのを防げる。 構成生薬はうちに揃ってないが、 辛夷、麦門冬、石膏、黄ゴン、あたりがコアなのであれば それだけ試してもいいんだろう。

で、漢方医ごっこは面白いのでそれはそれでいいのだが、 そもそも風邪を引かないことが望ましい。 考えられる原因は蛋白質不足だ。 体脂肪率5%台で、しかも筋肉量も多くない。 体に余剰の蓄積がなく、体調が悪化して食べなくなると あっというまにいろいろと枯渇してしまうのではないか。 一日100gくらい蛋白質食べる生活してどうなるか見る、 という実験をするのがいいんじゃないかなあ。

肉500gと考えるとそう無茶でもないのだが、しょっぱい加工物では この量は食えない。ちゃんと生肉から料理せねばならず、 これが大変だ。ひつじこが子供の腹を満たす量を越えて作るのは負荷になるので、 考えてみれば私はあんまり食べてない。 卵だと一個7-8g。なので、12個とか食べないと100gにならない。 一食で4つくらいは食えるが、ちょっと大変ではあるなあ。

2017年09月06日

そういえば健康診断の結果が出ていた。ちょっと良くない。

血糖が107ある。HbA1cが5.6なので、実際平均血糖も高かったはずだ。 あと、腎機能が不安。eGFRが67しかなく、クレアチニンが1.0もある。 一年前は100と0.7くらいだったので、 たぶん何かが起こっている。 エコーで腎嚢胞が見つかったが、関係はあるのか。

血糖の解釈。一つは、単純に糖尿病になった。 インスリン抵抗性が上がって血糖が下がらなくなったか、 膵臓のインスリン分泌能が落ちた。 もう一つは、糖質があまり入ってこないために、膵臓がインスリンを あまり出さなくなっており、インスリンが出ないまま糖が血に溜まって 血糖が上がっている。 あとはストレスでグルカゴンが出て糖新生が上がりまくっている、 という解釈もありうる。

インスリン抵抗性は体脂肪率が7%とかなのでたぶんない。 膵臓のインスリン分泌能を落とすのは、インスリンの出しすぎか、 高血糖による膵臓の損傷という話なので、これもあんまりありそうにない。 とすると、 インスリンはあまり出ないが血糖が上がる程度には糖を食べている、 という中途半端な状態が続いている、ということだろうか。 実際、アーモンドとカシューナッツで試した時に、 糖質が少ないアーモンドの方が血糖が高いということがあった。 これはアーモンドではインスリンが出る所まで血糖が上がらなかったが、 カシューナッツではインスリンが動員されて血糖が落ちたから、と解釈できる。 そういう状態が長期間続いたとすれば、ありえなくはない。 しかし何も食ってない時間は血糖が80か90 まで落ちていくはずで、それほどありそうな感じではない。 単純に絶食時の血糖値が100超えしてるんじゃないか、 という疑惑をまず確認した方がいい。

HbA1c5.6から推定される平均血糖値は28.7*5.6-46.7=114で、 107とはそう離れてない。そんなに四六時中物を食べているわけではないので、 やっぱり空腹時血糖が怪しい。 調べてみると小町の薬局で血糖値測定をやってくれるようだ。 昼にでも行ってみるか。 今日は朝納豆を100g食べたので、糖質は10g程度。 もしインスリンが出なければ血糖値は最大30くらい上がり得る。 昼に100を越えてるようなら何か問題があるな。

2017年09月05日

CEDEC感想文続き。ゼルダのエフェクト。

プログラマ1人、アート3人。一人はアイコン専任。まずこの人数がすごい。 そして適切なコンセプト。ウソをつきやすく、 できることを連想させる情報密度の高さ。 地水火風のうち最低でも2つはエフェクトでしか描けない、 みたいな話はなるほどと思わせる。 そして、エフェクトの統一感でモデルの不統一をごまかせる、 というのもいい話だ。 昔参加したとあるゲームでは、モデルの出来がバラバラになり、 かつ一つづつ直す余裕がないことが想像できたため、 可能な限り計算を動的にしてシェーダで馴染ませる方策を取った。 ゼルダのレンダリングはその方向をずっと高いレベルでやったものだと思うが、 エフェクトもその一環として考えるわけか。

フォルムの変化が豊かで、タイミングにメリハリがあるものを目指したと。 キーワードはひもで、流体の振る舞いを様式化したもの。 流体の軌跡や、かすれて消える時のムラ。とにかくヒモ。 そのためにアルファを薄めて消すことはしない。 なるほどなあ。私だったら面倒くさがって絶対提案しない方向性だが、 そういう説明でアートから話が来たらなるほどと思うかもしれない。 ノンフォトリアルはどうしても変なマップを描いたり試行錯誤したり しないといけなくて、論文そのままでおしまいとは行かないわけだが、 そこにこそ生きる道があると考えるべきだろう。今となっては。

計算はGPU完結。カスタマイズはシェーダ計算途中にコールバックを差してやると。 アート側でノードベースでシェーダを作ることもできると。それはすごいな。 それをやるといろんなことをコントロールできなくなるので 私はそれを嫌ったわけだが、こういう事例を見ていると エンジンだけ作ってあとはアートにやってもらうという方が正しいのかもしれないと 思えてくる。もちろんそれは、そこに誰がいるか、によって 左右されるとは思うが。

削りテクスチャ、というのは収穫だった。 白黒で描いて、時間とともにそこから一定速度で減算していって、 アルファキルの閾値を切ったらアルファキルされる、ということだよなあれ。 UVを揺らすとか、頂点を歪ませるとかいうテクスチャもあると。 GPU側で変形を完結させるならなるほどそうするしかない。 UnityみたいにCPU側のオーバーヘッドが凄まじい環境なら なおさらそうするだろう。まあコンピュートシェーダどころか 頂点テクスチャフェッチすら開いてないんだが。

煙の向こうにいるキャラクターのシルエットが出るのはいいな。 デプスを使ってやっているようだが、実際どうやってやるのかはわかってない。 たぶん自分でやってみればできるのだろう。 あとソフトパーティクルでボリュームを加味してオフセットしてふくらます、 とかいうのもよくわかってない。やってみたいな。

炎は歪みテクスチャでUVをずらし、それをマスクするテクスチャでおおよその 形を作ると。こういう「シェーダにつっこまないとわからないテクスチャ」 をどうやって描くかというのは本当問題になる。 絵のうまい人が場数を踏めばできるようになるのだろうと思うが、 いかに高速に場数を踏める環境を作るか、というのが決定的に大事なのだろう。

爆発もいい。オーバードローを削るために枚数は削る。 燃焼はエミッションで煙になるとアルベドになる、 みたいなのどうやってやるのかな。やれることはわかるが、 その変化をテクスチャで指定するのってかなりの慣れがいる気がするぞ。 あと爆発の塊と塊をつなぐ大きなものを入れるとかっこいい、 というのは覚えておく。

削りテクスチャはディスタンスフィールド、みたいなことを言っていたが、 ピンとは来てない。やってみないとわからんなあ。

ボカさない、アルファで消さない、シェーダで動かし、 テクスチャ切り換えでアニメしない。マテリアルで完結。 見習わないといけないのだが、さてどうやってやったものかなと思う。

フィル削るために縮小バッファ。1/2。これはなるほどそうすべきだな。 エフェクトによるフィルが一定以上多いなら当然やるべきだ。 しかしエフェクトが出てない状況だと レンダーターゲットを用意して合成するオーバーヘッドでマイナスになる。 ゲームによるなあ。

何でも燃えて燃え尽きるので、火がつく物の形によって多数のエフェクトを 作らないといけなくなる。そうなると、量産耐性が重要だ。 エフェクト指定は物につけておき、物には継承関係があるので、 子は何も設定しなくても親と同じものが出る。 差分だけ設定すればいい。 行動が小攻撃になったら炎が出る、とか、 気温や地表のタイプの条件があるとか、そういうのがエンジンとツールに 組み込まれていて、アート側で入れると。 完璧すぎる。

風の影響はシェーダ計算。パーティクルの地面でのはねかえりは デプスバッファ参照。木箱を壊した破片もパーティクル。

雨もGPUパーティクル。15mと80mの箱に2種類。 上から撮影したdepthMapで遮蔽。雨のはねかえりはシェーダで、 デプスの上下方向差分からエッジを検出してマスクとし、 2Dノイズを合成する。すごい。それでああなるのか。

全体として、完璧すぎる。動的にやる、しかもGPU実装、 となればなるほど完璧な設計だ。そして効率化のためのルール作りとツール作り。 最初からいきなり辿りつけたはずがなく、 紆余曲折はあっただろう。しかしそれでも、何を作ってるのかを見失わず、 理屈で考えて正しい答えが出るならそれをやる、という姿勢がなければ ああなるとは思えない。

前のゼルダは2010年だ。今回のゼルダが4年というから、 3年くらい空白がある気がする。 そこで従来の作り方をして「これじゃ売れない」となった 死んだゼルダがあり、その反省で思い切り改革ができた、 みたいな話があったりはしないんだろうか。 それならわかる。そうでもないのにあれをいきなり成し遂げたのだとしたら、 もう神がかった能力を持っている集団なのだろう、としか言いようがなくなる。

UIの話。

装飾的表現をやめて、とにかくスッキリ。なければない方がいい、がキーワード。 邪魔しない。目立たない。存在感を出さない。なくせるならなくす。 左上と右下にまとめて、サイズも小さくした。

このへんは解像度が上がったこともあるんだろう。 フラットなデザインは輪郭が奇麗に出ないと使いにくい。 解像度が低ければ色数でどうにかしないといけないので どうしても装飾性が強くなるだろう。 また、解像度が高ければある程度はサイズを小さくしても視認性が落ちない。

白は全部少し黄色っぽい。ゼルダホワイト。こういうのは案外大切だなと思う。

フォントは過剰演出を抑える。白抜き、フチなし、単色濡り。 アルファベットは社内製。日本語はロゴGブラックをカナに、 ラグランパンチを漢字に使って混ぜてある。 また全て少し斜体。流れができて読みやすくなるらしい。 そのへんはよくわからない。

なくせるものはなくす、の例として、耐久値、操作ガイド、ルピー を常時表示でなくした。 全部消すプロモードも別途用意してある。 なるほどなあ。

チュートリアルは廃止。できるだけゲームに溶け込ませ、 操作説明は必要な時に表示。

初回はタイトル画面が出ないでいきなり始まるらしい。 これは他でも見たが、ちょっとグッと来るよな。

全体に地味になっているUIだがアニメは凝ったらしい。 波打つゲームオーバーやグロー表現など。 画面をキャプチャして頂点やUV加工、ポスプロなどをかける機能を 用意したところ、超絶活用されていい感じに。 機能とツール用意してあとはアートに任せる、 というのは本当に大切な思想だと思うが、 実際にどの程度の機能を開放するかは作るものと人材組成によって 違ってくるだろうとは思う。 一切シェーダをいじれなくても、マップやモデルを工夫する余地はあるわけで、 アートに何も任せていないとは言えない。 しかし、性能等々をコントロールできる範囲で、 ある程度はアート側に開けていった方がいいものができるのかなとは思う。 なにせ絵をわかっているのはアート側なのだから。

動いているゲームにツールで作ったものを重ねて出すとか、 ゲームで動いているもののパラメータをいじるとか、 そういうのが整備されているっぽい。 Unityはエディタ上ならある程度はできるが、実機になると完全にダメだ。 実機をメインとする文化と、PCでできたらそれでいいよねという文化の差だなあ。

アイコンはモデルがあれば自動生成。地形から自動で地図生成。 等高線も生成。徹底してるなあ。 数が多くてアート側の人が「作りたくないから自動でよろしく」 と言えば確かにそうなるのだが、 どうにかならんでもない量だったり、変にプログラマが強くて アートに負荷を押しつけられたりすると、こう思い切った選択は取れない。 とにかくアートで用意するファイルを少しでも減らしたいよなあ。 地図なて、道、地形、建物、といったデータで自動生成すると どうしてもアート的にイマイチなケースは出てくるだろう。 そこで我慢しきれずに描いてしまう方に行かないためには よほどの自制心が必要なはずだ。 あるいはプログラムの出来が良くて最初から十分うまく行くか、 あるいはうまく行かなくてもあきらめるくらい余裕がないか。

ウィンドウの背景は黒の半透明でなく、背景をキャプって補正して生成している。 コントラストを落として明度を下げれば、 元々黒い所はさほど黒くならないのでより薄い感じでありながら 十分に前景が見易くなる。なるほどなあ。

アイテムパネルの左右端を消す処理は、キャプチャ画像にマスクをかまして 上から重ねればできる。アルファ付きのマスク処理は欲しいな。

このUIの話はスマホでも比較的応用しやすい。 解像度は高いし、3Dほど大変なシェーダは必要ない。 うまく取り入れたいな。

HDRの話。BT2020とOETFという言葉を覚えておけばいいんじゃないかな。 トーンマッピングやクランプの問題はやってみれば自然にぶちあたって、 自然に解決するだろう。 いろいろ言っていたが当分縁はなさそうだ。 スマホでもHDR出力可能な機種があるようだが、少数派すぎて 相手にし難い。せめてfloatバッファでゲーム作るようになっていれば そういう機種向けの対応をやる気にもなるが、 現状8bitバッファだからな。 それに、紙に印刷したり、プロジェクタに映したり、 といったことは今後もなされるわけで、つまりはLDR出力が この世から抹殺されるわけではないし。 とはいえ、世界のモニタの大半がHDRになる日は来るかもしれない。 そうなる前には対応するのだろうな。

2017年09月04日

8/31(CEDEC二日目)のとある宴会と、9/1のCEDEC参加を経て、 派手に風邪をひいた。元からうちには風邪っぴきがたくさんいたので、 種はすでにまかれていたのだろうが、 そこに疲労が重なって発症したのだろう。 久しぶりに37度台後半で3枚服を着ても寒い状態になった。 喉は激しく痛いし、咳も出る。 全く味がわからないくらい鼻も悪い。 3日昼までひつじこ実家にいたので、薬もビタミンもなく それらが効くかどうかはともかく対処が何もなかった。

3日夕方に帰宅し、ビタミンC+参蘇飮的なもの+黄ゴン。 今は4日の夜中1時で、咳で起きたので薬を飲んだ。 咳は出るが解熱した感じがする。喉の炎症も軽くなっている印象。 効いてるんじゃないかな。 しかしまだ味はしない。黄ゴン入れたしそこそこマズいはずなんだが、 全くわからないな。

朝。まだダメだな。寒いし、咳もまだある。でも臭いは多少感じるようになった。 あと吐き気。これはサプリと薬のせいかもしれん。

夜。まだ風邪。 夕方電車で移動したのがちょっとこたえたな。それがなければ もうちょっと回復できたかもしれん。 とはいえだいぶ味がするようになって、 ベーコン100gくらいと卵4個、バター20gくらいを炒めて食べた。 1/4くらいはオトモに食われたが、とはいえこれだけ食えればかなりいい。 あと、熱い風呂に長く入って汗をかけたのもいい。 昨日は一人で風呂に入るヒマなんてなかったからな。 ビタミンCも飲んどくか。甘い炭酸があると混ぜて飲みやすいのだが、 残念ながらもうない。雨があと30分で止むなら買いに行こう。

CEDEC感想書いとく。 会社のレポートを書く前に、 ちゃんと書かなくていい所にダラダラと書いておく方がいいだろう。 たぶん会社のレポートは情報を求めていて、感想を求めてはいないだろうし。

ポケGOの会社の人の話。 何より印象的だったのは、「世界を変える」という言葉を 何度も使っていたことだ。本気で世界を変える仕事をしようとしている。 億単位の人の行動を変えて、外を歩かせようとした。 本当すごい。そして、ingressとポケGOによってそれは実現している。 19%がイベントのために飛行機乗ったとか、 17%が交通費や宿泊などのゲームと関係ないことに1000ドル以上使ったとか、 本当すごい。イベントの類は多くが自治体やユーザが勝手に始めており、 会社は一銭も出していないというし、 もう完璧と言う他ない。

プロジェクトの途中でgoogleから「解散か独立を選べ」 とか言われてチームの半分がgoogleに残ったためにメンバーが 半分になったそうだ。それでingressを維持しつつポケGOを 成功させたというのはすごいな。

7億ダウンロード、150カ国以上。 そもそも世界で売る前提で話をしていて、 「どこで売るか」でなく「どこで売らないか」 を議論するのだという。私もできればそうしたいと思うのだが、 そうすることが商売として正しいのかは私にはわからない。 ソシャゲの類を世界で売れる形で作るには 前もってどんな制約をかけねばならないのだろうか。 キャラデザやエロ、宗教だけでなく、金の取り方も違ってくるだろう。 限られた人から強い支持を得るよう設計するのか、 とにかく客の数を多く取るような設計をするのか。 世界を変えるのは明らかに後者だが、 うちらは世界を変えるために仕事をしているわけではないわけで、 それが大事かどうかもわからない。 実際、ポケGOはそれだけの人に受け入れられるようにするために、 ゲーム性を恐しく単純化してしまっている。

ARの最初のアイディアはストリートビューのデータを使うものだった、 というのは驚いた。そんな凝ったことを先に試していたのか。 しかし、確かに「カメラとジャイロでいいや」と最初から 思えるか、と言われればそんな自信は毛頭ない。

MMOと違って世界は一つでなければならない。 MMOならサーバが分かれていてもいいが、リアル位置ゲームで 一緒にいる人同士が別の世界にいるのは受け入れられない。 それを実現するのは技術的に大変らしい。想像しかつかないが、 きっとすごいんだろう。 「設計上は地球上全員格納できる」と豪語していた。 実際には実装にバグがあって何度か落ちたらしいが。

画面のデザインについても触れていた。 もっとサイバーかつ記号的だった時期もあれば、 もっと木とか生えてて柔らかい感じだった時期もあるらしいが、 あそこに落ちついたらしい。 今のもたいがいサイバーかつ記号的な気がするので、 「ポケモンが住んでそうな感じ」はまるで感じないんだが。

カプコンの大規模アセット管理話。

ファイル数が50万で、開発するために持ってくるデータが780GB とか言ってる。根本的にそんなにデカくしたくない。 gitやsvnをperforceに変えて転送を速くした、ということで、 実際perforceにすることにお金や運用上の問題がないならいいのだが、 たぶんうちには取れない選択肢だし、取らないだろう。 githubを使うことで開発者の学習コストを下げ、 インフラを会社内に持たずに済んでいる。 その利点を捨ててでもperforceにしないと耐えられない、 となれば、むしろそんな大きい開発をすることの方をあきらめるだろう。

ただ、エンジンからリポジトリが見えるのはアリかもしれない。 エンジン側で何か修正してコミットするとか、エンジン側で 別のブランチに効り換えるとか、そういうことがあるのかはわからないが。

4.5GBで2分というから、37.5MB/sか。それは速いな。 githubではとても出せない速度だ。 社内にgitのサーバ置いて有線でつないだらどれくらい出るのか知らないが、 すでに社内にサーバがある会社であればperforceにするのはアリなんだろう。 うちは無縁だが。

スマホのゲームに許される容量はたかだか1GB程度だ。 ビルド済みデータが1GBであれば、開発中の中間データ などがあっても10倍にはなるまい。元データがpngだと、 むしろビルド後データの方が大きいことだってあるだろうしな。 いずれ大きくなってくるならば、全量持ってこなくても開発ができる体制を どう作っていくかを考える方がいいだろう。 AssetBundleのリポジトリは基本持ってこなくていい、 みたいなことであれば、データの大半は 開発リポジトリから叩き出せる。 あるバージョンのリポジトリに対して、 そのバージョンのデータを正しく返せるサーバが存在していれば、 ビルド済みデータをダウンロードするだけで済む。

データのコミット前テストはしたいな。しかし、 ほとんどUnity側でデータを生成している今はテストもクソもない。 アートから実機で直ロードするファイルが来ることはほぼなく、 おおよそUnity屋がもらってインポートしたり加工したりしてから 上げている。なので、そのようなテストは難しい。

そしてそうであるがゆえに、DCCがセーブしたらそれを自動で検出して 変更アイコンを出す、みたいなことの重要性も低い。 外からセーブしたファイルは結局Unityにつっこみ直さねばならないからだ。 でも、あるファイルを他人が編集中の時にそういうアイコンが出るのはいいな。 同じシーンいじってて衝突することを防げるなら歓迎だ。 しかしgitでできる気はしない。 どこかのブランチで誰かが編集している、 などということを通知する方法はないだろう。 perforceは中央集権型だからそういう機能があるのかもしれない。

バージョン管理がエンジン統合なのでメタデータが別ファイルとして見えない、 というのはいいな。unityで作ってgitで管理、 だと、.metaはgit上でちゃんと見えてしまう。 unityに統合されていれば.metaを隠せるだろう。

メタデータにはサムネイルやテクスチャのサイズが書いてあるようで、 これを使って条件検索ができるようだ。 確かに「サイズが2048よりデカいpngリスト出して」みたいなことが 気楽にできたら便利かもしれないとは思う。 なければないでスクリプト書いてどうにかするし、 そういう調査はそう頻繁にやるものではない気はするのだが。

いらないデータを持ってこないようにする設定もできるらしい。 「プログラマはテクスチャの元データ持ってこない」とか。 しかし、それでさえ8700秒が4700秒になる程度で、 cloneにそんなにかかるのは嫌だな。

起動に191秒かかってたらしい。SSDにして60秒。 起動してない間に変更があったか全量チェックしているそうだ。 それ、チェックは起動後に遅延させた方がいい気がするよなあ。

リポジトリの根本でコミットすると2時間半かかってたらしい。 その後いろいろやって高速化したそうだが、 そもそも「2時間半かかる時期があった」ということが驚きだ。 きっと30分になり、1時間になり、2時間になり、 といった具合に長くなっていったはずで、 その途中で手を打たなかったということだからだ。

普通にブルーレイで配布するなら最終容量はたかだか50GBだし、 ダウンロードさせるならそれでも大きいだろう。 なぜ780GBになって、それが全量全員に必要なのだろうか。 一体どれほどデカいものをどういう構成で作っているのだろうか。

ゼルダの描画の話。

切った木がすぐ薪になる、みたいな記号性を出すには、 リアル系の絵作りは向かない。一方、 化学と物理で動いている以上、それを想像できるだけのリアルさは必要。 その間でああいう絵になったと。

画像掲示板みたいなのがあって、「こんな感じにしたい」を共有してたらしい。 なにかとレンダリング結果をレタッチして理想像を示すのもいい文化だと思う。 2Dゲームでも使える手かもしれない。

重視したのは空気感。大気散乱と、高さ方向及び距離の古典的フォグ。 パラメータはアートに開放していい具合にやってもらうと。 アートのレベルが高ければそれが理想だよなあ。 フォグは色を乗せたり、地表にたまったもやを表現するのに便利。 大気散乱はprecomputed atomosphere scattering(2008)。 論文見たいが、Unityに入っててスイッチ一個で有効になりますよ、 的な話であれば見る機会もなかろうな。

LODは自動でシンプリゴン。草は近景では頂点で、 ある程度遠くなるとクロスビルボード。 地面はハイトマップ。ライティングはディファードで、 アルベド、メタルネス、法線、粗さ、発光、マテリアルID。

大気散乱は遮蔽つき。真上からZバッファ描いて使う。1/64解像度。 レイシャフトも出てかっこいい。 散乱をその分派手なパラメータで使えてうれしい。 パーティクルにも影響するらしい。

いろいろ作った結果パラメータが増えまくったので、 いろいろと絞って50個くらいに落としたそうだ。 そういう工程を経ていることが素晴らしい。 きちんとした量産準備の時間を取らずにダラダラと量産が始まると、 パラメータを削る時間なんて取られないし、 そもそも手法の研究を末期まで続けてたりする。

「どのモデルで何のシェーダでどんなパラメータつっこんでも破綻しないレンダリング」 というのは本当正しいアプローチですごいなと思う。 事前計算を捨てないとそれは確立できなくて、 事前計算を捨てることでいろんなことをあきらめなくてはならなくなる。 それでも「その範囲でやる」と決めて、それでできることをちゃんとやる、 というのはそうそうできることじゃない。

直接反射は普通にGGX+schlick。影はカスケード3段。動的キューブマップを焼いて、 フィルタリングしてスペキュラとディフューズ。キューブマップには 大気散乱も焼く。反射は無限遠として扱わずある半径でフェッチ。 広域AOは真上からの遮蔽で粗く計算、高周波AOはSSAO。ジッタかけてガウシアン。 完璧に「どっかで見たレンダリング手法」だ。 これを可能にするのが「メインライトは一個」という縛り。 この縛りを受け入れればこんなにもシンプルになる。 そして、それを使いこなせるアートがすげえ。

時刻変化もメインライトのパラメータでやれ、天候はパラメータへの 摂動として用意するので、天候×時刻で設定数がかけ算にならない。 これも実際それでうまく行かせるのはすごい大変だと思うぞ。

水面の件。一旦水底をレンダリングして、水面を描画する時に、 水底の屈折計算したものをエミッションとして記録する。 この時に縮小バッファ。これで半透明なしで半透明を描画できる。 フォワードを混ぜる必要がない。 半透明が一層なら確かにこれでやれる。 低解像度バッファを読む時にはdepth見てズラすことで劣化を回避。 このへんは実際やってみたらいろいろあるだろうな。 どう縮小バッファに描画するのかイマイチわかってない。

WiiUってこれくらいはやれるんだな。switchとWiiUで別のシェーダ ってことはないだろう。

これをスマホでマネするにはどうしたらいいかな。 depthテクスチャフェッチってGLES2で開いてたっけ。 開いてないとRGBエンコしながら深度書く羽目になる。 そもそもMRTってまともな性能で出るのか? VITAなら整数128bitバッファを使う、みたいな荒技があるが、 GLES2で開いてる範囲で何ができるだろう。 結構ディファードはキツい気がするなあ。

今日はここまで。体力が尽きた。続きは明日。


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